ウィーン美術館巡り

今回の旅行で最も悩んだのが、最終日:終日自由行動日の過ごし方。
せっかくウィーンに来たので美術館にはできるだけ行きたかったのだが、時間的な制約もあり、結局ベルヴェデーレ宮殿、美術史博物館、ミュージアムクォーター、分離派会館だけにすることにした。
とはいえ、日本にいても美術展に行くのはせいぜい一日二ヶ所が限度。とりあえず行くだけ行ってみても、観るコーナー/絵画を徹底的に絞り込まないと時間はいくらあっても足りない。ということで事前に計画したのは下記の通り。
●ベルヴェデーレ宮殿
通常であれば、上宮(Oberes Belvedere)の美術館を観るのだが、今回はたまたま来年のクリムト・イヤーに向けて下宮(Unteres Belvedele)で「クリムト&ホフマン展」をやっていたのでそちらに絞ることにした。
http://www.belvedere.at/en/ausstellungen/aktuelle-ausstellungen/gustav-klimt--josef-hoffmann-e555
●美術史博物館
フェルメール「絵画芸術」、あとは、ブリューゲル、デューラー作品くらいとする。
●ミュージアムクォーター
レオポルト美術館でたまたま開催中の「シーレ展」。
http://www.leopoldmuseum.org/en/exhibitions/current/17/melancholy-and-provocation
●分離派会館
展示は少ないので短時間の予定(→前日に鑑賞済み)。

旅行最終日は天気も回復し、観光日和となる。
朝10時の開館に合わせてまずベルヴェデーレ宮殿(下宮)へ。トラム(路面電車)71番のUnteres Belvedereで降りると門のすぐ前。上宮と違い、観光客も少なくいやに空いていた。クリムトの作品(風景画や有名でないものも含め)はもちろん、普段あまり観ることのできないヨーゼフ・ホフマンの作品に触れることができる。
画像

画像

宮殿庭園を歩き、上宮の建物だけを観てから、Schloss Belvedereから再びトラム(D)に乗ってBurgringで下車。
美術史博物館のワキを通り、ミュージアムクォーターへ。レオポルト美術館は手前の方にある。シーレ展は、「Melancholy and Provocation(憂鬱と挑発)」というテーマで、若い時代の作品始めかなりの点数を観ることができ、そして6人の現代アーティストとのコラボレーション(?)のコーナーもあった。
さらにこの館内には、ウィーン1900という展示(ユーゲントシュティール/ウィーン工房の家具、工芸品など)に加え、レオポルト・コレクションのクリムト、シーレなどの絵画が展示されている。
http://www.leopoldmuseum.org/en
クリムト晩年の「死と生」も素晴らしかったが、それ以上にシーレの作品の中でも私の大好きな風景画(5~6点まとめて展示)が印象的だった。また、滅多に観ることのできないモーザーの風景画もかなりの点数を観ることができ、かなり充実した内容でひじょうに満足する。
続いて、すぐ隣にある美術史博物館へ。
画像

とりあえず2階、ブリューゲル、デューラー、ルーベンスの絵画などをざっと観る。肝心のフェルメール「絵画芸術」は、「地球の歩き方」に出ていた場所とは異なり、たまたま踏み入れた誰もいない部屋(!)の片隅にひっそりと飾られていた。
画像

フェルメールにしては比較的大きな絵で、ある本にはかなりくすんだ色彩と書かれていたが、ひび割れもなく、修復したのではと思わせるような感じもする良い状態だった。現地のガイドさんの話によれば、この作品、本来の(?)持ち主に返還することが決まったらしく、いずれ美術史博物館からいなくなるらしい。ここで観ることができて本当に良かったと思う。

今回のウィーン美術館巡りはここで終わる。もっとじっくり時間をかけて観たかったし、他にも行きたい美術館もあったのだが時間の制約上仕方がない・・・。
美術史博物館からリンクに戻り、ブルク公園にあるモーツァルト像と対面。
画像


その後は、ケルントナー→グラーベン→コールマルクト通りというお決まりの観光コースを歩く。土曜の午後だったせいか、すごい人の波。銀座の歩行者天国の比ではない。
「エー・ヴェー(Oesterreichische Werkstaetten)」は、オーストリア国内のデザイナー作品や工芸品が集められている必見の店。ケルントナー通り、シュテファン寺院手前、スワロフスキーの隣にある。
最後の見学スポットとして、シュテファン寺院裏にあるモーツァルトハウスに行く。
画像

モーツァルトはウイーン市内の住宅を転々としたが、現存するのはここだけだという。1784~1787年までモーツァルトが住んだ家で、「フィガロの結婚」がここで作曲されたとのこと。遺品などはあまりなかったが、ここにモーツァルトが住んでいたとう事実だけで私には十分だった。ショップはモーツァルトの生家よりも充実しており、「すみれ(K476)」と、「フィガロ」のスザンナのアリアK579(ザルツブルクで買ったのと同じもの、ただし今度は大判の紙に印刷されている)のモーツァルト自筆譜ファクシミリだけ記念に買い求める。

「デーメル」の前あたりに来るともうあたりはすっかり暗い。ミヒャエル広場で一休みしてから、王宮の中を通り抜けて再びリンクに出る。最も美しいと言われる市庁舎前のクリスマス・マーケットに寄ろうかとも思ったが、足も痛く疲労も激しかったため、また次の機会にすることにする。旅行最終日の日程もこれで終了。

ウィーンは本当に素晴らしかった。歴史ある街並みはひじょうに美しいし、文化の香りに満ちている。ワイン、チーズ、パンは安いし、ケーキや料理も美味しい。美術館はほんの一部しか観ることができなかったし、他にも行ってみたいところは多くあったが果たせなかった。そして音楽、今回は最初からあきらめていたが、オペラやウィーン・フィルなど、ぜひまた機会を作って聴きに来たいと思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ひでくんママ
2011年12月03日 08:35
フェルメール「絵画芸術」について、有益な情報をいただけて嬉しいです。
もし私がツアーに参加していたら、市立公園のブルックナー像を見ませんかと、お誘いしましたのに。(笑)
2011年12月04日 22:22
ひでくんママさま
いつもコメントありがとうございます。市立公園も行きたかったのですが行けませんでした。次回(いつになるかわかりませんが)はぜひ行きたいと思っています。

この記事へのトラックバック

  • フェルメール 光の王国展

    Excerpt: 「フェルメール 光の王国展」を観た(フェルメール・センター銀座)。フェルメール全作品37点の実物大の複製画を、制作年代順に展示した展覧会。 複製画といっても、最新のデジタルマスタリング技術によっ.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2012-05-19 23:54