エレーヌ・グリモー/モーツァルト:ピアノ協奏曲第19・23番

エレーヌ・グリモーの新譜(DG)。
バイエルン放送響室内O(リーダー Radoslaw Szulc:バイエルン放送響第1コンサートマスター)との共演で、モーツァルトの第19番と23番の協奏曲、さらに、Mojca Erdmann(ソプラノ)を加えたモーツァルトのコンサート・アリアK505「どうしてあなたが忘れられよう」が収録されている(2011年5・7月ミュンヘンでのライブ録音)。
K459を聴き始めて、いやに木管楽器が前面に聴こえ、弦楽器も少ない感じがしたのだが、付録についているDVD(K505の一部とK488第二楽章が収録されている)を見て納得した。弦楽器はVn5・Vn4・Vla3・Vc1・ Cb1という小編成、管楽器はヴァイオリンと低弦の間に一列に並んでいる。モーツァルトのピアノ・コンチェルトを、ここまで弦楽器を減らした室内楽的演奏の録音はこれまでほとんどなかったのではないだろうか。管/弦/ピアノのバランスも好ましく、録音も優れている。
グリモーのピアノは、クリアなタッチで明るい音色、テンポの急緩を大きくつけ、ダイナミクスの幅も大きく、ある意味で男性的な演奏。基本的な解釈、特に終楽章開始の弾き始めなどは、ザンデルリンクのライブ録音
http://zauberfloete.at.webry.info/200912/article_14.html
と大きく変わってはいないが、第二楽章のテンポもかなり遅くなり、全体的に陰影が増している。
K459の方も秀演だが、特筆すべきは木管群の上手さ。管楽器がかなり前に出ている録音のせいか、この曲特有の管楽器の使い方が顕著になっておりひじょうに好ましい響きだった。
以下余談だが、付録のDVDを見る限り、管楽器のトップは私の知らない人ばかり。が、2ndファゴットを吹いているヴォルフガング・ピースク氏は、風貌、雰囲気、吹き姿などお父さんにそっくりでほほえましかった。

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    Excerpt: ずいぶん久しぶりに渋谷のTレコードに行った。クラシック輸入盤の品揃えという意味では、やはりここが東京で最大ではないかと思う。 新譜情報はだいたい把握しているとはいえ、実際に店頭に行くと思いもよらぬC.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2011-12-26 21:33