究極の鉄道模型

「鉄道模型ちゃんねるスペシャル」という115分番組を観た(BSジャパン 8/21)。
<究極の鉄道模型製作>という内容で、4人のゲージ・マイスターがヨーロッパ世界遺産鉄道のジオラマ/レイアウト(鉄道の情景模型)制作に挑むというもの。
下記三つの地域における山並み/街並みと鉄道を、1/160というスケールでそのほとんどをフルスクラッチ(既存のパーツを一切使用せずにまったく新規に制作する技法)により再現する。
○オーストリア南部、アルプス近くの山岳地帯を縫う様に走るセンメリンク鉄道(サイズ:600×1740mm)
○オーストリア第二の都市グラーツ、歴史を感じさせる古い建築物が立ち並ぶ街の中心部の旧市街を走る路面電車(サイズ:900×940mm)
○「世界の湖岸で一番美しい街」と称されるハルシュタット(オーストリア中部オーバー・エースターライヒ州)、湖面を静かに横切る遊覧船、ケーブルカー、観光バス(サイズ:900×800mm)
実際に現地を訪ねた映像と、日本での制作風景が交互に流される。模型とはいえ、制作者は実際に見た風景/情景に限りなくに近い外観/質感を再現しようとする。たとえば、石積みのカルテリンネ橋は厚紙を組上げて作っていくのだが、その手間もさることながら組立てた後、何回も塗装を重ねることにより石の質感だけでなく、巧みにウェザリング(汚れや風化)を施していく・・・。そのプロセスは見事としか言いようがない。さらに、グラーツの路面電車やハルシュタットのケーブルカーの車輌制作(基本的には紙の展開図を組上げ、塗装を施す)におけるプロの技にも驚嘆する。他にも、基本パーツを素材にした針葉樹、広葉樹の制作、グラーツの駅舎、街の歴史的建物制作等も初めて見る者にとっては唖然とするばかりの名人芸。
たかが模型と侮るなかれ、という印象で、間口は狭いが奥の深い世界に認識を新たにせざるを得なかった。
なお、番組の構成として、出来上がった街/山の模型を現地の方々に実際に見てもらい、その感想(どのような言葉が出てくるのか想像もつかない・・)を語ってもらうコーナーがあっても良かったのではと思う。

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    Excerpt: 11/21~28にオーストリアを旅行した。 大震災以降しばらくの間、音楽を聴くこともためらわれる状況が続いたが、半年を過ぎた頃から徐々に精神的な 落ち込みも減少し、自分自身あと何年生きられるかもわ.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2011-11-29 22:07