樫本大進氏

N響アワーは樫本大進特集。
まず、紀尾井ホールでのリサイタルからバッハが演奏されたが、ダイナミックに躍動する見事な演奏だった。続いて
ラロのスペイン交響曲。なかなか情熱的で熱い演奏だったと思う(なお、指揮のスザンナ・マルッキ、私は初めて見たが、颯爽とした明快な棒を振る人だった)。
それにしても、見て(聴いて)いてやはりこの人はソリストなのだと感じる・・・、いや、まだソリストの姿の方を見慣れている、という表現の方が適切なのかも知れない。
今回、インタビューの中で、「オケで上手く行った時の感動(?)はソリストでのそれを上回る」、と言っていたのはベルリン・フィルであればこそのもの(あるいは社交辞令)と思うが、「(オケに入る前)ソリストの立場で弾いていた時は、伴奏オケは簡単なものと思っていた」という感想は偽らざるものだと思う。
コンマス正式就任の記者会見では、「コンサートマスターとして演奏することは、ソリストと比べて、全く異なる音楽の作り方、考え方が必要。指揮者の右手であり、楽器であり、時々奴隷でもあり(笑)、またオーケストラの奴隷でもあり(笑)。色々な役割が求められるからこそ、色々な方向から音楽が見えるのがとても楽しい」と語っていた樫本。
26年間ベルリン・フィルの第一コンサートマスターを務めた安永徹は、ソリストというイメージは全くなく完全にコンマスに徹していた。今後、樫本がコンマスとソリストをうまく両立させて行ければこれほど素晴らしいことはないが、万一、ソリストに専念するためにコンマスを辞めるということになった場合には、ベルリン・フィルにとってこれ以上の損失はないであろうと思われる。

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