ペーター・シュミードル氏演奏会

シュミードル氏の演奏を約二年ぶりに聴いた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200808/article_1.html
今回はある倶楽部の例会(月曜の午後4時開演)という完全オープンなコンサートではなく、会場もホテルの宴会場(聴衆は約300名)という万全とは言えないコンディション。
曲目、演奏者は下記の通り。
○モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K581
○ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」
○ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調
ヴァイオリン:吉原葉子、島田真千子、ヴィオラ:岡さおり、チェロ:寺井創

シュミードル氏のクラリネットは深い音色と味わいのある音楽づくりでテクニック的にもほぼ完璧。モーツァルトでは弱音を生かし、よく歌い、そして時にわずかな装飾を加え表情に変化を付ける。特にラルゲットは絶品だったと思う。一箇所、終楽章第四変奏の直後、アダージョに入る四小節前からのダイナミクス(フォルテの次をピアノにする)は新鮮だった。
全員が東京藝大卒という若手の弦楽器奏者の方々は、シュミードル氏に対し一歩も引けを取らない立派な演奏で、プログラムの真ん中に置かれた「アメリカ」もなかなか秀演だった。会場が絨毯敷き、低い天井で残響も全くなく、かなり音が生々しく聴こえるという悪いコンディションではあったが、ダイナミクスの幅も大きく、歌うところはよく歌い、アンサンブルも大変優れていた。
ブラームスの五重奏もずいぶん久しぶりに聴いたがやはり凄い名曲だとあらためて思う。そして、アンコールはベールマンのクラリネットと弦楽のためのアダージョ。
この曲は大昔、FM放送のクラシック番組のテーマ音楽として使われており、レコード(ウィーン八重奏団の演奏だった)も持っており聴き馴染んだ曲だったがCDには買い替えておらず、聴いたのはおそらく30年ぶりくらいだったのだろう。大変懐かしかった。
それにしても、シュミードル氏はウィーン・フィルこそ退団されたとはいえ、まだまだソリストとして現役で、同じ管楽器奏者として元気づけられる。N響は60歳、ベルリン・フィルは65歳定年だが、70歳でもソリストとして吹いている人はいる。

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