カール・シュタインス氏

シュタインス氏のことを調べていたら、昨年4月29日に89歳でご逝去されていたという記事を発見した。
日本ではあまり目立って報道されることはなかったし、私も迂闊なことに見逃してしまっていた。あらためて心から哀悼の意を表したい。
シュタインス氏の経歴は下記の通り。
1919年5月22日 ハノーファー生まれ
1935~1938年 現地の音楽学校で学ぶ
1939~1945年 空軍軍楽隊、ハノーファー、ブカレストの歌劇場に所属
1946年 ブレーメン、キールの歌劇場に所属
1949年 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ソロ・オーボエ奏者に就任
1955年 フルトヴェングラーの死後、カラヤンが常任指揮者に就任
1958年 HdK(後のUdK:Universitaet der Kuenste Berlin)教授
1964年 「Rohrbau fuer Oboe」(Bote & Bock Berlin,Wiesbaden)出版
1981年 ベルリン・フィル退団(後任はシェレンベルガー)
2009年 ベルリンで逝去(89歳)

ベルリン・フィル黄金時代の首席オーボエをローター・コッホと共に務め、ベーム(モーツァルト交響曲全集など)やカラヤンとの録音では、おそらく半々の割合でコッホとトップを分け合って担当していた。
シュタインス氏の名前がクレジットされているディスクは私の知る限り下記の通り(オケはすべてベルリン・フィル)。

○バッハ:カンタータ第21番/レーマン(ARCHIVE/1952) CD化はされていない。
○モーツァルト:オーボエ四重奏曲/ドロルツ四重奏団(Columbia WSX506) おそらく1950年代の録音、CD化はされていない
○バッハ:ブランデンブルク協奏曲/カラヤン(DG/1964)
○モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K297b/ベーム(DG/1966)
○モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K297b/カラヤン(EMI/1971)
○モーツァルト:二つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K190/オイストラフ(EMI/1972)
http://zauberfloete.at.webry.info/200606/article_9.html
○モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K297b/カラヤン(LIVE CLASSIC/1976)
http://zauberfloete.at.webry.info/200909/article_2.html

この他にも、クレジットはされていないがカラヤンとのチャイコフスキー:交響曲第4番(EMI/1971)、レーマンとのモーツァルト:13管楽器のセレナード(DG/1956)始め、シュタインス氏が吹いているディスクは数多い。
モーツァルトの協奏曲の録音を残してくれなかったのはひじょうに残念であり、オーボエ四重奏のレコードも入手はもはや不可能と思われる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント

M.S.
2010年11月19日 02:55
カラヤンとの白鳥の湖のソロや70年代のエロイカ(の1・2楽章だけ―3・4楽章はコッホ)もシュタインスですよね。いつ聴いても、何度聴いても、あのビブラートには惚れ惚れします。

シュタインスの録音でもう1つピカ1なのが、シュポアの9重奏です。これもCDにはなっていません。オーボエ4重奏のレコードはYahoo!オークションで何回か見かけたことがあります(ドロルツ目当ての人もいて、毎回いい値が付いてます)が、シュポアの方は皆無です。すばらしい演奏なので残念です。
2010年11月19日 21:13
M.S.さま
コメントありがとうございます。シュポアの九重奏の録音があるとは知りませんでした。ぜひ聴いてみたいものですが・・。
M.S.
2010年11月20日 09:58
私が持っているレコードは

LOUIS SPOHR
NONETT F-DUR OP.31

Philharmonischen Oktetts Berlin
Alfred Malecek, Vn
Kunio Tsuchiya, Va
Heinrich Majowski, Vc
Rainer Zepperitz, Cb
Herbert Staehr, Cl
Gerd Seifert, Hr
Hans Lemke,Fg
mit
Paul Meisen, Fl
Karl Steins, Ob

Musica da camera
PHILIPS 6570 882
STEREO
(P) 1968

です。録音時期や場所は書いてありません。
さっき「PHILIPS "6570 882"」で検索したら、ebayで1つ同じレコードが出品されていました。
2010年11月21日 17:00
M.S.さま
再びコメントありがとうございます。
私はもっと古い録音をイメージしたのですが、ベルリン・フィル八重奏団の演奏とは驚きました。この時代であれば私も結構、レコードを買っていたので、この録音は見落としていたということになります。どうもお知らせいただきありがとうございました。
Ferlendis
2015年03月27日 14:47
シュタインスが演奏するモーツァルトのオーボエ四重奏曲のCDが発売されたと聞いてびっくりしました。このレコードに出会ったのはベルリンに留学していた時に図書館で見つけ、早速借りて家でカセットにダビングしました。35年前のことですが、後にジャケットが異なる2種のこの演奏のレコードを入手しました。日本でも探しましたが、15000円していましたね。シュタインスのレコードはシュポアもレーマン指揮のグラン・パルティータと水上の音楽も所有しています。挙げておられるレコードは全てあります。その他はベーム指揮のシューベルトのグレイトとブラームスの第一番もシュタインスですね。また、シュタインスの著作本は本人からいただきました。
2015年03月27日 22:01
Ferlendisさま
モーツァルトの四重奏はコッホ始め少なからず持っていますが、シュタインスの演奏がベストと思っています。本当によくぞ復刻してくれたものだと思います。
Ferlendis
2015年04月09日 20:05
シュタインス演奏のモーツァルト作オーボエ四重奏曲のレコードは以下の2枚を持っております。
1)独コロンビアC80552/WSX626
  ジャケットの裏にはシュタインスの写真付きです。
2)独コロンビアWSX506
  これが何年か前にCDが出ましたが、その原盤です。
  
どちらのレコードが先に発売されたかわかりませんが、
ベルリンの図書館にあったのは1)の方で、ジャケットの表裏のデザインはまったく異なります。また演奏しているメンバーが書き込みと違います。持っている両方のレコードにはメンバーの名前がありますが、同じです。
第1バイオリン:エドゥアルト・ドロルツ
第2バイオリン:ハインツ・ベトガー
ビオラ:ジークベルト・ウーバーシェール
チェロ:ギュンター・リーバウ
もちろんオーボエ四重奏曲では第2バイオリンはおりません。
2015年04月09日 23:46
Ferlendisさま
貴重な情報ありがとうございました。

この記事へのトラックバック

  • モーツァルト:オーボエ四重奏曲/シュタインス&ドロルツSQ

    Excerpt: レコード芸術10月号をパラパラ見ていたら(最近は大した新譜も出ないのであまり真剣には読んでいない)、室内楽/再発売のコーナーに、モーツァルト:フルート四重奏曲第4番・オーボエ四重奏曲・クラリネット五重.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2011-09-27 20:44
  • フリッツ・レーマン/バッハ:カンタータ集

    Excerpt: ベルリン・フィルによるバッハのカンタータというと、かなり以前、カール・フォルスターという人の指揮による録音があった(EMI)。 http://tower.jp/item/67230/Bach:-Ca.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2018-03-21 22:09