ブリューゲル 版画の世界

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「ブリューゲル 版画の世界」展を観た(Bunkamuraザ・ミュージアム 8/29で終了)。
ベルギー王立図書館の協力を得て、ブリューゲルだけでなく、同時代の版画も合わせた約150点の展示。
私にとってブリューゲルと言えば、やはり小学校の美術の教科書で見た「雪中の狩人」。他にも農民の生活を描いた油彩画家の印象が強かったのだが、版画という形式の方が有名と知ったのはずいぶん後になってからのこと。
ブリューゲルの版画は、浮世絵ではないが不特定多数の購買層のために制作されたとのことで、当時の人々のさまざまな関心に応えているという。現物に接してみると概してさほど大きくない用紙に、おそろしく密度高く描き込まれている。
会期末に近かったせいか会場内は大変な混雑で、とても一作品ずつ丁寧に観るという感じではなかった。それでも、アルプスの風景や帆船/ガレー船などであれば、一瞥しただけでだいたいの把握はできるが、聖書の主題、宗教的な寓意、諺などの描写になってくると、ちょっと見ただけでその意味を理解することは不可能に近い。
「大きな魚は小さな魚を食う」、「聖アントニウスの誘惑」くらいになればその奇抜な描写に目を奪われるだけでも十分だが、「青いマント」になるともう手に負えない・・。
今回の最大の収穫はその図録。2500円という価格ではあったが、すべての作品とその詳細な説明ほか、豊富な解説、関連資料等が多く載っており、ひじょうに充実している。モノクロの版画なので、色彩的な再現性の問題もなく、家に帰ってからじっくりと各作品を味わうことができた。観れば観るほど、そして解説を読めば読むほどブリューゲルの世界は奥が深いと思う。

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    Excerpt: ブリューゲル展を観た(東京都美術館)。 http://www.ntv.co.jp/brueghel/highlight/ http://www.tobikan.jp/media/pdf/h29/2.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2018-03-22 22:00