マネ展

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会場である三菱一号館美術館はこの4月にオープンしたばかり。明治期の重厚な外観の建物に近代的な内装を施した斬新なもの。日本橋の三井記念美術館や庭園美術館に通じるものがある。ちょっと小部屋が多すぎて、またガラス製のドアの開閉が鬱陶しくも感じたが、平日の夕方で比較的空いており、鑑賞するには良いタイミングだったと思う。
「オランピア」、「笛を吹く少年」、「草上の昼食」などの著名な作品は出展されてはいなかったものの、当時のパリが都市として変貌していく様子と結びつけながらマネの芸術の全貌に迫るという企画。マネによる油彩、素描、版画など約80点に加え、同時代の作家たちによる油彩、建築素描、彫刻、写真など約80点が展示されていた。構成は下記の通り。
○スペイン趣味とレアリスム:1850~60年代
「ローラ・ド・ヴァランス」、「死せる闘牛士」、「エミール・ゾラ」などの作品は、スペイン絵画の影響と思われる重厚かつ優れた色彩、光の扱いが見られた。
○親密さの中のマネ:家族と友人たち
何と言ってもベルト・モリゾの肖像作品群がこの展覧会の白眉であったことは疑いない。ポスターにも用いられた「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」、大好きなこの作品、以前に東京の展覧会で観たことがあり、久々の再会だった。そして「横たわるベルト・モリゾの肖像」、今回初めて観たが大変気に入った。素晴らしい作品と思う。
○マネとパリ生活
オペラ座、劇場、ミュージック・ホール、カフェ、競馬場、サーカス、社交界の人々、文化人、女優、娼婦などが素材として描かれる。「黒い帽子のマルタン夫人」、「髪を整える女」、さらには「4個のリンゴ」などの作品が印象的だった。
さらに、国立西洋美術館、ブリヂストン美術館でいつも会える作品も展示されていた。見慣れた作品というのはやはり安心する。

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