ラトル=ベルリン・フィル/ハイドン:交響曲第92番ト長調「オックスフォード」

ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホール
http://dch.berliner-philharmoniker.de/?a=hmv&c=true#/en/concertarchiv/archiv/2008/11/s39/
特別キャンペーンとしてラトルのハイドンが期間限定(3/4~4/30)無料公開中というニュースを知り、早速鑑賞した。2008年11月1日、ベルリン・フィルハーモニーでの収録。
ラトル=ベルリン・フィルのハイドンといえば2007年の衝撃的なディスク以来、
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_13.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_18.html
私にとって最も大切なハイドンの演奏となっている。
圧倒的な躍動感と溢れるユーモア、大胆でそれでいて緻密な演奏は、これまで誰によってもなされなかった新しいハイドンへのアプローチで満たされていた。今回の映像ももちろん同様のコンセプトであったが、ラトルの指揮ぶりを見ることによりさらにその説得力が増幅されたように思う。
ラトルは、小節の一拍目をいちいち振ることはせず音楽を大きな流れでとらえ、オケに任せるところは指揮棒を止め、ここぞという部分のみにキューを出す。そして左手の無駄のない表現・・。その素早さと絶妙なタイミングにオケはぴったり付け(厳密に言えば当然ながらごくわずかな時差はあるが)、ラトルの音楽を具現化していく。その見事さ、爽快さは筆舌に尽くしがたい。
オケはヴァイオリンを左右に分け、バスを左手奥に配した並び。弦は通常の半分以下の人数。コンマスは安永、トップサイドはブラウンシュタイン。面白かったのは、動きはブラウンシュタインの方がはるかに大きいのだが、安永の動きの方が無駄がなく、音楽の流れや表現を体現するひじょうに見やすい弾き姿であること。ラトルがかなり煽っても、冷静に、しかし、完璧にそれに付けていく上手さはさすがと思った。
2ndはシュタデルマン、ヴィオラはレーザ&シュトレーレの組だったため、清水さんは2プルト目、チェロはクァント、バスはシュトール。木管はパユ、マイヤー、ヴィットマン、ダミアーノ、ヴァイトマン、金管はバボラク、サラ、タルコヴィ、クレッツァ、ティンパニはゼーガース。
特筆すべきはやはり木管前列。マイヤーに見事に付けるヴィットマン、パユとマイヤーの素晴らしいアンサンブルなどは映像で見るとその秘密が分かる。あとは、アップにはならなかったが終楽章でのサラの演奏はさすがにすごかった。
画面はやや暗めで解像度は必ずしも万全ではなかった(パソコンのせいか)が十分満足した。ハイドン・ファン(パユ・ファンにとっても)は必見と思う。素晴らしい。

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