マルク・ミンコフスキ=レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル演奏会

芸術劇場(NHK教育)を観た。昨年初来日したミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルによる、11月6日東京オペラシティコンサートホールでの演奏会の録画。曲目はハイドンの3つの交響曲。
○交響曲第101番 二長調「時計」
○交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」
○交響曲第104番 二長調「ロンドン」
とにかく楽しい演奏会だったと思う。
ミンコフスキの指揮は表情豊かで、両手や上半身の動きにムダがなく、イメージしている音楽を余すところなく伝える雄弁なもの。音楽する歓びを発散させつつ、伸び伸びと、そして生き生きとした音楽を創り上げていく。104番のアンダンテ始め、フレーズを大きくとる指揮が音楽に躍動感を与える。また緩徐楽章ではオケにすべてを任せほとんど指揮しないというシーンも見られた。そして楽章間でも緊張を崩すことなく(表情はリラックスしているのだが)、時には楽員を讃え、次の楽章のテンポを小さく確認したりと気配りが行き届いていることが伝わってくる。
1982年にミンコフスキが結成したというこの楽団はピリオド楽器によるオケでピッチも低め。先日観たDVDでは現代楽器を使っていたのだが・・。
http://zauberfloete.at.webry.info/201001/article_7.html
管楽器の楽員の技術も高く素晴らしい演奏だった。なお、ホルンの首席は根本雄伯氏。
当日聴かれた人のレポートによれば、開演前、チェリビダッケを思わせるコントラバスからの念入りなチューニングが行われていたそうだが放送ではカットされていた。そして、指揮者が登場し楽員も一緒に一斉にお辞儀をしたのにはちょっとびっくり・・。ミンコフスキ始め、チェロの首席(向かって右側)の女性など皆生き生きとした表情で、演奏するのが楽しくて仕方がないという様子が伝わってくる。
全般的に、ハイドンのシンフォニーの持つ端正な構成、ウィットやユーモアに加え、楽しさ、歓びが感じられる演奏だったと思う。私自身、実はピリオド楽器、特に管楽器は音色や音程の甘さの点であまり好きにはなれないのだが、さすがにこのような演奏を聴かされると納得せざるを得ない。素晴らしかったと思う。
時計の第二楽章の弦の伴奏をピッチカートにしたり、「太鼓連打」の冒頭などは凄いものだったりしたが、アンコールで演奏された「驚愕」の第二楽章の演出は、ミンコフスキならではのものだったと思う。私は事前に聞いていたので驚かなかったが、会場の人たちはさぞ「驚愕」したことだろう。
(注)一回目のフォルティシモの一撃は指揮者大きく振り下ろすがオケは無音、二回目はオケの全員がそこで大声で叫ぶ、という演出。

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