波多野睦美リサイタル

昨年10月28日、王子ホールで行われたリサイタルの録画を観た。クラシック倶楽部(NHK-BS2)で放映されたもの。
波多野睦美のリサイタルはこれまでほぼ毎回聴きに行っていたし、CDもほとんど購入していたが、高橋悠治との「ゆめのよる」(AVEX/2009.10発売)は未だ購入していない。
http://zauberfloete.at.webry.info/200603/article_1.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200606/article_7.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200709/article_19.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200809/article_12.html
このリサイタルではモンポウ、プーランク、サティ、ブーランジェなどが歌われ、大半がCDにも収録されている曲。加えて、アイスラー作曲「老子亡命途上での道徳教成立の物語」という珍しい曲や、高橋悠治作曲の「鳥は空を求めている」、「おやすみなさい」という曲(いずれもCDには未収録)も歌われていた。
モンポウは、哀愁に溢れ浮遊感漂う雰囲気で多少は親しみもあったが、プーランクはつかみどころがなくあまりピンとこなかった。上記のアイスラーや高橋の曲はかなり前衛的というか不思議な曲・・。
良かったのは、サティ:「あなたがほしい」。親しみやすい曲のせいか波多野自身もリラックスしており、なかなか好演だったように思う。あと、クルト・ワイル:「ユーカリ」というタンゴ(この曲もCD未収録)。これはロジェ・フェルネによる詩、そして曲も優れており、今回の曲の中では群を抜いて見事な熱唱だった。
波多野さんはやや疲れ気味だったのか、やや生彩に欠けているような気も感じさせないではなかったが、いつもながら背筋をピンと伸ばしたような歌唱は、どれも温かみのあるしっとりしたものだった。
高橋悠治という人は初めて見た(聴いた)。一見普通のおじさんなのだが、ピアノのタッチ、リズムや表情、歌の付け方などはタダ者ではないことを思わせる。が、サービス精神はまったくなく(ても良いが音楽をやっていて楽しくはないのだろうかと思わせるほど)いかにもつまらなそうにピアノを弾いていた。

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  • 猫の歌

    Excerpt: 「ゆめのよる」に続く、波多野睦美が高橋悠治と組んだ第二作(avex-CLASSICS)。 7/13にリリースされていたのだが私も知らず、先日の朝日新聞夕刊で初めて知った。「ユーカリ」が収録されて.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2011-08-19 22:05