もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル

ベルリン・フィルハーモニー八重奏団の演奏による「もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル」、「音楽の冗談」、ロッシーニ弦楽のためのソナタ第1・6番が収録されているディスク(TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION Vol.9)を購入した。
昨年、一旦は手に取ったが1000円盤ではあったにもかかわらず購入しなかったもの。最近は以前に比べるとディスク購入を厳選するようになり、2回以上聴く可能性のないもの(事前にはなかなかわからないのだが)は買わないことにしている。今回、ライナー・ツェペリッツ氏追悼の意味で購入することにした。
http://zauberfloete.at.webry.info/201001/article_2.html
録音は1969年6月23~27日、ベルリン グリューネヴァルト教会、ジャケットにはDECCAのロゴが入っているが、原盤はPHILIPSではなかったかと記憶する。
まず、「もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル」、リヒャルト・シュトラウスの名曲をフランツ・ハーゼンエール(1885~1970)という作曲家が編曲したもので、1957年に出版されたという。ヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンによって演奏される。ここでの演奏は、マレチェク、ツェペリッツ、シュテール、レムケ、ザイフェルト。久しぶりにこの曲を聴いたが、全体は8分少しに凝縮されているが原曲の雰囲気を見事に再現ており、演奏もとびきり素晴らしい。マレチェクのやや硬質な音色と完璧なテクニック。ツェペリッツの豊かで包み込むようなバス(もちろん速い音型も見事)、シュテール独特の粘りのある語り口、ザイフェルトにとっては朝飯前と思わせる余裕の演奏。ファゴットはやや影が薄いが音符的には難しそう。名手が集まっているからこそ「簡単そうに」聴こえるが、演奏しようとしたらおそらくアマチュアでは手が出ないだろう・・。
モーツァルト(K522)は期待は裏切らないまあ普通の演奏。そしてロッシーニは初めて聴いたがドイツ的とはいえ意外に伸び伸びとした音楽になっており好感を持った。特に低弦(シュタイナーとツェペリッツ)。バウマン&シュトールのコンビの演奏を聴き過ぎたせいか、傾向というか志向は同じだがアプローチがやや異なる演奏で興味深かった。
なお、解説書を読んでいて、マレチェク氏始め、マース氏、シュテール氏も既に故人となられていたことを知り驚愕した。あらためて各氏に対して哀悼の意を表したい。

○アルフレート・マレチェク(1929~1997) ベルリンRIAS交響楽団を経て1951年BPO入団、1982年まで在籍。
○エミール・マース(1922~2005) 1958年BPO入団、2ndヴァイオリンのセクション・リーダーとして1989年まで活躍。
○ペーター・シュタイナー(1928~2003) 1948~1994年BPOチェロ奏者として在籍。
○ヘルベルト・シュテール(1920~1999) RIAS交響楽団、ベルリン・コミッシェ・オーパー管弦楽団を経て1952年にBPO入団、ソロ奏者を経て1985年に退団。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック