トリオ・ディ・クラローネ/バッハ&モーツァルト

ザビーネ・マイヤーとその夫のライナー・ヴェーレ、兄のヴォルフガングによるトリオ・ディ・クラローネ。
もともと、モーツァルトの6つのディヴェルティメントK439bを演奏するために1983年に結成されたバセットホルン3本のトリオであり、最初のCD(EMI)は1985年に録音されているのでもう25年が経つ。余談ながら、最初のCDのジャケットと今回のCDのジャケットに写っている3人の風貌はそれだけで時の流れを感じさせる・・・。
このトリオは最初EMIから、その後CAviからこの編成としてはかなりのアルバムをリリースしている。私も何枚か持っており、中でもライナー・ショットシュテットが編曲したモーツァルトのオペラ・アリア集はひじょうに素晴らしい演奏だった。
今回購入したのは「アダージョとフーガ」と題されたバッハとモーツァルトの作品集(CAvi/2009.3)。
モーツァルトがバッハのフーガを研究(?)していたことはその手紙にも書かれているが、ここではモーツァルトが聴いたバッハの世界が再現されている。収録曲は下記の通り。
○モーツァルト:アダージョとフーガ第3番ヘ長調K404a
(J.S.バッハ:平均律クラビーア曲集第2巻第13番BWV882より編曲)
○J.S.バッハ:フランス組曲第5番BWV816
○モーツァルト:アダージョとフーガ第1番ニ短調K404a
(J.S.バッハ:平均律クラビーア曲集第1巻第8番BWV853より編曲)
○モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調K617a
○J.S.バッハ:コラール「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(ハリソン・バードウィッスル編曲)
○C.P.E. バッハ:二重奏ハ長調Wq142
○J.S.バッハ:コラール「イエス、私の確信」(ハリソン・バードウィッスル編曲)
○モーツァルト:アダージョ ヘ長調K410
○モーツァルト:アダージョとフーガ第4番ニ短調K404a
 (J.S.バッハ:オルガンのためのトリオ・ソナタ第3番BWV527/アダージョ編曲、フーガの技法よりコントラプンクトゥスBWV1080/フーガ編曲)
○J.S.バッハ:フランス組曲第2、3番
○モーツァルト:アダージョとフーガ第6番ヘ短調K404a(W.F. バッハ:フーガ第8番より編曲)
ここでは、クラリネットのデュオから、バセットホルンのトリオ、クラリネット2本とバセットホルンのトリオ、さらには、クラリネット、バセットホルン、バスクラリネットのトリオという多彩な編成で各曲が演奏されているが、どれをとってもクラリネット族の完全に均一な音色で統一されており、チェロの重奏や弦楽合奏のようなホモジニアスな音色の合奏は聴いていて大変心地よい。
華やかなイメージはまったくなく、おそろしく渋くて地味なアルバムではあるが、心休まる響きに満たされている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ヴォルフガング・マイヤー氏ご逝去

    Excerpt: ドイツのクラリネット奏者、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務めたヴォルフガング・マイヤー氏が3/17に亡くなられた。 https://www.pizzicato.lu/klarinettist-.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2019-03-22 20:30