ベルギー幻想美術館

画像

「ベルギー幻想美術館~クノップフからデルヴォー、マグリットまで~」を観た(Bunkamura ザ・ミュージアム)。
先日も「ベルギー近代絵画のあゆみ」展を観たが、
http://zauberfloete.at.webry.info/200909/article_15.html
今回はもう少し新しい19世紀後半から20世紀前半にかけてのベルギー美術、特に象徴主義、シュルレアリスム、表現主義などの「内向的な芸術家」たちの作品群を中心にしている。姫路市立美術館所蔵の作品を中心とした、油彩・水彩・素描・版画など約150点の展示。
第1章 世紀末の幻想 象徴主義の画家たち
第2章 魔性の系譜 フェリシアン・ロップス
第3章 幻視者の独白 ジェームズ・アンソール
第4章 超現実の戯れ ルネ・マグリット
第5章 優美な白昼夢 ポール・デルヴォー
という構成。第1章では、それぞれ4点ずつではあったが、デルヴィル、クノップフらの作品に心惹かれた。
次のフェリシアン・ロップスという人、私は初めて観たのだが、「スフィンクス」始め、一連の版画作品はまさに「幻想的」でインパクトのあるものだった。そしてデルヴォーの作品も約40点と、かなりまとまった展示。私は「海は近い」のようなきっちり描き込まれた作品が多いのかと思っていたが、今回は油彩は少なく、リトグラフやエッチングの作品が大半。リトグラフだとややフォーカスが甘く全体が優しい感じになり、それはそれで雰囲気のあるものではあったが、ちょっとデルヴォーのイメージが変わったことも事実・・。
私にとって今回最大の収穫だったのはやはりアンソール。ベルギー→オステンド→仮面、骸骨という連想になるのだが、それはともかく、今回、油彩は「果物、花、裸にされた光」、「薔薇」の(初期の)2点だけ(いずれも特に素晴らしかった)、そして有名な「キリストのブリュッセ入場」のエッチング版、いかにもアンソールという風刺のきいたエッチング等など・・。中でも圧巻だったのは、リトグラフによる「キリストの生涯」32点組(1921年)。「受胎告知」から「天使たちに賛美される聖母」まで、アンソールらしい、しかし、極めてキリスト教的な雰囲気を持った秀逸な作品群だった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック