ベルギー近代絵画のあゆみ

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9/12に始まったばかりの展覧会に行った(損保ジャパン東郷青児美術館)。ベルギー国立美術館コレクション、油彩画約70点の展示で、特にこれといった目玉はないものの、主に風景画を中心とした優れた作品が多く展示されている。そして何より混んでいない(金曜の夜)のがポイントで、ひじょうにゆっくり自分のペースで鑑賞することができた。
私が初めてその名を聞く画家たちの作品が多かったが、著名な画家たちの作品と比べても遜色のない作品も多く、その認識を新たにした。中でも最も印象に残ったのは、アンナ・ボックという人の「ブルターニュの海岸」という作品。モネを思わせる、印象派とレアリスムを統合した作風の見事な色彩表現だった。
コローの数点に始まり、ルソー、ブーランジェ(3点だけだったがどれも素晴らしかった)、クリュイスナーという人の「若い女の肖像」という作品もまったく私好み、さらに、クールベ、シスレーなど地味ながらなかなか優れた作品の数々、そして、一点だけ展示されていたルノワール「風景」。明らかに他の作品とは一線を画すもので明らかにルノワールの作品であることのアイデンティティを残しつつ、のびやかにそして温かく描写された風景の美しさ・・。
ベルギーといえばアンソール。彼の作品は3点のみの展示ではあったが、一点は婦人を描いたもの、あとはバラの花、そしてもう一点はキャベツを描いたもの。どれも至極まっとうな作品で、特に「バラの花」は、構図、色彩、どれをとっても第一級の作品と思った。素晴らしい。
ボナール「逆光の中の裸婦」も見事な作品だったし、一点だけあったマティス「静物、ヴェネツィアン・レッドの室内」もいかにもマティス、というおおらかな作品だった。
最後に、ここの常設展示(ゴッホ、セザンヌ、モネ)を観る。やはりモネの作品(「税官吏の小屋・荒れた海」)は際立っていた。

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