フランス絵画の19世紀

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「美をめぐる100年のドラマ」というサブタイトルがついた「フランス絵画の19世紀」展を観た(横浜美術館)。
Ⅰアカデミズムの基盤―新古典主義の確立
Ⅱアカデミズム第一世代とロマン主義の台頭
Ⅲアカデミズム第二世代とレアリスムの広がり
Ⅳアカデミスム第三世代と印象派以後の展開
という四部構成。世界各地の40の美術館から集めた約80点の絵画。
今回の展示の狙いは、19世紀フランス絵画=印象派というだけでなく、その誕生の礎を築いた「アカデミズム」の画家たちに注目し、その保守と革新の相互の影響こそが絵画の黄金期を築きあげていったことを明らかにするというもの。
以下、印象に残った作品。
○アングル:「パフォスのヴィーナス」/会場の最初から目を奪われるが以前テレビで聞いた解説が役に立った
○ダヴィッド:「男性裸体習作」/不思議な力強さが感じられる作品
第Ⅱ部
2点のコローやドラクロワの作品も出展されていたが他も優れた作品が多くあった。
○レーマン:「預言者エレミヤ」/特に天使の表情が印象的
しかし、この展覧会の見どころはやはり後半。
第Ⅲ部
○ミレー:「施し」/名画といわれているがかなり地味
○クールベ:「眠れる裸婦」/クールベの裸婦はかなり情感がこもっている
○ボードリー:「真珠と波」/今回の展示されたヌードの中では最も優れていると思った
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○メソニエ:「フルートを吹く男」/さりげない絵だが素晴らしい
第Ⅳ部
傑作が目白押し。
○ピエストル:「海を見る少女」/初めて観たがかなり官能的
○コラン:「フロレアル」/何年ぶりかで再会するがいつ観ても美しい、傑作
○マネ:「カルメンに扮したエミリー・アンブルの肖像」/以前にも観たと思うがこれもたいへん優れた作品
他にもルノワール、モネ、ゴーガン、モロー、ルドン、シスレー、セザンヌなどの名作が揃っており、かなり充実した展示だったと思う。十分満足した。
また、会場外の常設コーナーにもヴラマンクなど何点か観るべき作品があったことを付け加えておく。

ただ、今回も不満だったのは作品リストが置かれていなかったこと(前回のセザンヌ展の時もそうだった)。
最初に聞いた人は「置いてありません」との返答だったが、念のため別の人に聞いたところ、「音声ガイドのリストのコピーであればインフォメーション・カウンターにあります」とのことで、一応リストはもらってきた。が、決して安くない入場料を取っているのだから作品リストくらいは用意しておくべきと思う。

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