「夏の夜の夢」の音楽

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先日録画しておいたN響第1650回定期公演(2009/06/12 NHKホール)を観た。指揮は準・メルクル。なお、この日は岡崎耕治氏最後のステージだったかと思う。
前半はベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調(Pf:ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ)。
そして後半はメンデルスゾーン:「夏の夜の夢」の音楽。序曲を聴いていて眠気を催していたが、最後の方でチューバのパート(オリジナルはオフィクレイド)をユーフォニアムで吹いている映像が一瞬映った瞬間に目が覚めた。急いでプレイバックするが、肝心の412小節からのファゴットG→ホルンH→チューバE→Hの箇所では特にチューバ(ユーフォニアム)は映し出されていなかった。あの楽器は一体何だったのだろうか。実音HはB管の4ピストンのユーフォニアムでも出せなくはないが、もしかすると6ピストンのフレンチ・チューバだったのかも知れない。
http://zauberfloete.at.webry.info/200807/article_6.html
オフィクレイドはキー式ビューグル属に属する低音金管楽器で、フランスの楽器製作者アラリ(Halary)が1817年に考案し、1821年に特許を取得した。長い管はファゴットのように中央で折れ曲がり、サクソフォーンのように9~12のキーが付いている。「夏の夜の夢」、「幻想交響曲」などで使われる。
(写真はネロ楽器に初めて入荷したというライプツィヒ ズィーレ社製オフィクレイド、ただしこの楽器、キー式ではなくロータリー式になっている)
さて、演奏自体ごくまれにタテの線が乱れることもあったが、概して好演で、特に「夜想曲」での日高氏のソロは素晴らしかった。これで音色にもう少し深みが加われば言うことはないのだが・・。
特筆すべきは中井貴恵さんによるナレーション。しっとりと落ち着いた、そして抑揚のある見事な語りを聞かせてくれた。曲間だけでなく、曲に乗せての絶妙なナレーションもあり、あらためてプロの技を実感した。

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この記事へのコメント

2009年07月25日 08:27
あちらにいる時、「夏の夜の夢」の音楽・序曲たまたまウイーンフィルの定期で聴いたことがあります。 ドイツチューバとユーフォニウムで吹いてました。 高い音から始まる出だしは公演前にステージで練習してました。 
2009年07月26日 09:20
タロッペいたばしさま
コメントありがとうございます。ウィーン・フィルでもそのような使い方とは驚きました。貴重な情報ありがとうございました。
2009年07月26日 21:22
オフィクレイドの写真にみとれてお邪魔しちゃいました。 きれいな楽器ですね。 いい音しそう。 
佐伯茂樹
2009年08月07日 03:16
はじめまして。佐伯と申します。
N響の夏の夜の夢で使用していたのは普通のユーフォニアムです。コンペセイティング(セミダブル)なのでHの音は出すことが可能です。
ちなみに、夏の夜の夢の自筆譜の指定はオフィクレイドではなくイングリッシュバスホルンです。
ズィーレのをオフィクレイドと呼ぶのは問題でしょうね。あれは定義としてはボンバルドンです。
2009年08月07日 21:00
佐伯様
コメントありがとうございました。まさか先生から直接コメントをいただけるとは考えていませんでした。大変恐縮しております。本当にありがとうございました。

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  • 佐伯茂樹氏からのコメント

    Excerpt: 佐伯茂樹氏から先日の「夏の夜の夢」に関するコメントをいただいた。 http://zauberfloete.at.webry.info/200907/article_20.html 「N響の夏の夜の.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2009-08-07 22:07