シベリウス:交響曲第6番ニ短調

ムストネン=N響によるシベリウス第6の放送を観た(2009年5月9日/NHKホール)。
シベリウスの6番は私の大好きな曲で、3年前に演奏したことはあるがコンサートで採り上げられることは滅多にない。http://zauberfloete.at.webry.info/200608/article_22.html

今回のムストネンはピアニスト、作曲家、指揮者と多彩な活動を行っているが、この演奏会のプログラムも自作を含めかなりユニークなもの。3つの顔をすべて見せてくれたことになる。
○ムストネン:3つの神秘(2002)
○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァオリン協奏曲ニ長調 作品61の作曲者自身による編曲)
○シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 作品104
○シベリウス:交響詩「フィンランディア」 作品26

ムストネンという人は初めて見たが、ピアノにしても指揮にしても思い切りが良く、流れを重視した生き生きとした音楽を創り出す人という印象を持った。ちょっと陶酔系の傾向もあるがいずれにしても天才肌なのだろう・・。
さて、シベリウス第6、冒頭から速めのテンポながら抑揚をつけてよく歌う。練習番号Bに入ってからもテンポを揺らすことなく淡々と進む音楽・・・。
第二楽章冒頭に顕著に現れていたが、この人の指揮の特徴はアウフタクトを跳ね上げて一拍目に躍動感を与える手法。この冒頭はもっと静かな指揮を想像していたのだがかなりその意味で大きなアクションで驚く。ここでもフレーズを大きくとり、音楽は先へ先へと停滞することがない。Poco con motoからの不思議な浮揚感。第三楽章Poco Vivaceもあっという間に駆け抜ける。
終楽章Allegro moltoは四分の四拍子の指定ながらムストネンは二つ振りでぐいぐいオケを引っ張っていく。練習番号Bに入り、走り出したら止まらない汽車は一気にクライマックスまで上り詰める。個人的にはティンパニやハープをもっと前面に出しても良い気はしたが・・。
そして、その後の残照と余韻、静けさ、深い祈り・・。
久しぶりにこの曲を聴いたが、ファンタスティクでこの世のものとは思えない不思議な響きに魅了された。

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