ワールト=N響~その3 ジャニーヌ・ヤンセン&「アルプス交響曲」~

2009年4月10日の定期公演、録画しておいたものをやっと観た。
曲目は前半がチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調。独奏はジャニーヌ・ヤンセン。

*1978年オランダに生まれ、1997年にアムステルダム・コンセルトヘボウにデビュー、1999年にはカーネギー・ホールにデビュー、2000年ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団と初共演、同年東京でゲルギエフ率いるロッテルダム・フィルとの共演で日本デビュー。2002年にロンドン・デビューで大絶賛され、直後にデッカ・レーベルと契約を結び、チャイコフスキー、メンデルスゾーン、ブルッフなどの協奏曲、ヴィヴァルディ、バッハなどの録音がリリースされている。

ジャニーヌ・ヤンセン、私は初めて観た(聴いた)が、一言で表現すれば線は太く、大胆で奔放、やや荒削りな部分もなくはなかったが、大物と感じた。特に第一楽章終結間近の難しいパッセージが連続するところで、余裕の笑みを浮かべたところなど・・。また、アンコールで弾いたバッハ(BWV1004 の「サラバンド」)もしっとりと美しい響きを聴かせてくれた。
ワールトの指揮は堅実そのもので、ソリストの呼吸に見事につけていた。N響はまあ水準の出来。
後半は、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」。
この数週間後に行われたルイージ=シュターツカペレ・ドレスデンによる「アルペン」はこのN響とは比較にならない超名演だったと聞くが、あの演奏を聴けなかったのは返す返すも残念だったと思っている。
とはいえ、今回のN響、これはこれでそこそこの演奏ではあった。ワールトの地味ながら要所を締めた指揮のせいなのかも知れないが、全体にダレることなく聴かせてくれたが、やや欲求不満だったのは「日没」をあまりにもサラりと演奏していたこと。
また、普段あまり見ることのできないヘッケル・フォーン、コントラバス・トロンボーン始め、ウィンド・マシーン、それに何というのか巨大な打楽器などが登場し興味深かった。
それにしてもやはりトランペット・パートは難易度が高いことを実感・・。ホルンの日高氏は「余韻」、オルガンの後のソロ始め、ほとんど外すことなく見事に吹いていたが、高音の出やすい楽器(?)のせいかその分、音色と音量が犠牲になっていたような感じもして個人的にはひじょうに残念だった。
さて、「アルプス交響曲」という曲、私は大好きで、カラヤン、プレヴィン、マゼル、ショルティなどのCDを持っているが、この数年、カラヤンの映像盤以外はまったく聴いていない。
http://zauberfloete.at.webry.info/200605/article_5.html
もう何度も観たせいか、完全にこの演奏が私にとっての「アルペン」のスタンダードになっており、誰の演奏を聴いても満足できなくなってしまった。特に「日没」での感動的な演出・・。

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