ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調

10月の演奏会でこの曲を35年ぶりに演奏する。
そろそろ練習も始まりそうなので、大昔に買ったスコア(音楽之友社/Breitkopf & Haertel/昭和45年)を出してきた。このスコア、ポケットスコアではなくB5版で、木管は一パート一段(但し合唱が入ってからは通常のスタイル)で印刷されている大変見やすいもの。当時としては画期的なもので、ベートーヴェンの交響曲全曲が出版されていたと思うが私はこれしか持っていない。
ここ数(十)年間、第九といえば年末のN響のテレビ放送か、カラヤン=ベルリン・フィルのLD(1977.12.31ライブ)しか観たことはなく、スコアなど見るのは何十年ぶり。このところベーレンライター版なるものが一時流行ってはいたが、個人的にはあまり興味はなく、第九といえばブライトコプフ版(秋の演奏会もこれ)と思っている。
さて、誰の演奏を聴こうかと思い、迷わず取り出したのが以下の演奏。
○ハンス・シュミット・イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルの演奏、オリジナルはDECCAで1965年12月、ウィーン、ソフィエンザールでの録音。ソリストは、サザーランド、ホーン、キング、タルヴェラ、合唱はウィーン国立歌劇場合唱団。
ウィーン・フィル初のステレオ録音とのことで、私が初めて買った第九のレコードだった。イッセルシュテットなどという指揮者も当時はよく知らなかったにもかかわらず、名盤の誉れ高いフルトヴェングラーやカラヤン盤を差し置いてなぜこのレコードを買ったのかよく覚えていないのだが、付録としてスコアがついていたこともあろうが、とにかくウィーン・フィルの演奏が欲しかったのではなかったのかと今になれば思う。
久しぶりに聴き直してみたが、当たり前だが当時聴き込んだ演奏そのもので、中庸なテンポ、見事なバランス、オーソドックスな解釈で、ウィーン・フィルも今では聴けない深く渋い響きがしている。ホルンはおそらくベルガーと思うが、このホルンを超える演奏は他のディスクからは聴けないと思う。
スケールはさほど大きくはないし、ドラマチックな演出にも欠け、録音もいささか古くはなったが、私にとってこの演奏が第九の原点であることは間違いない。

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