ミクローシュ・ペレーニ

ペレーニの弾くドヴォルザークのコンチェルト、録画しておいたものをやっと観ることができた(第1641回定期公演/NHKホール)。オケはN響、指揮はカルロ・リッツイ。
名手として名高いペレーニだが、私も以前何回か観たことがあるくらい。今回のドヴォルザークはその意味で大変楽しみに聴いたのだが、期待に違わず名演だった。決して派手な表現をする人ではなく、地味で手堅く、それでいて伸びやかな歌を聴かせる。この曲特有の孤独と望郷を見事に表現していたと思う。
指の大きい人で、テクニック的には万全、(当たり前だが)音程も完璧で、時おり見せる柔らかな微笑みはゆとりすら感じさせる。チェロという楽器をあそこまで自由に操れる人もそうはいないだろう。身体と楽器が一体化しており一つ一つの動きにムダというものがない。
アンコールで弾いたバッハ(無伴奏第6番のサラバンド)も神々しいまでの美しさで感動的だった。
オケは、フルートの首席に座った若い男性(所属不明)始め、木管、ホルンとも好演だった。しかし、今回不満だったのはカメラワーク。第一楽章の第二主題のホルンや、第二楽章冒頭の木管グループをなぜ映さないのか、また、ペレーニの顔の大アップが頻出したが、表情も大事だが、むしろ見たいのは左手の動きやボーイングと思う。

後半は「新世界」。リッツィという人は私は今回初めて観たが、とりたてて優れているようにも思えず、途中でやめようとも思ったが、結局最後まで観てしまった。全体的には平凡な出来。ただ、第二楽章のコーラングレ・ソロを吹いた池田昭子さんは今回も期待に違わず素晴らしい演奏だった。今回はやや表情が険しかったが・・。

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