ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲

ピッコロ・ソロはヴォルフガング・デュンシェーデ、フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン、ヴォルフガング・ギュトラーのコントラバス、元井美幸のチェンバロによる演奏。録音は1982年6月、ベルリン、ジーメンス・ヴィラ。曲目は、ハ長調RV443/イ短調RV445/ハ短調RV441/ハ長調RV444 の4曲。
なお、RV443~445はFlautino(小型のリコーダー:F管ソプラニーノ・リコーダー)のための協奏曲、RV441は本来F管アルト・リコーダーのために作曲された協奏曲とのこと。
デュンシェーデは1949年ベルリン生まれ、フリッツ・デムラー、マルセル・モイーズに師事、1970~1976年ボンのベートーヴェン・ハレ管弦楽団の首席フルート奏者を務めた後、1976年ベルリン・フィルにピッコロ奏者として入団、退団後はフリーの演奏家として活躍している。
実はこの演奏、昔LPでは持っていたのだが、CDには買換えておらず、今回廉価盤で発売されたため再び購入したもの。久しぶりに聴く演奏は素晴らしかった。まず、デュンシェーデのピッコロ。甲高い音のする楽器というイメージを見事に覆し、繊細かつ表情豊かな演奏を聴かせる。ピッコロとはこんなにも優しい音のする楽器だったかということを再認識した。そして、まだジェンコフスキが1stを弾いていた頃のフィルハーモニア・クァルテット・ベルリンの素晴らしさ。技術的に完璧なのはもちろん、クァルテットとしてまとまった時の響きがこの上なく美しい。会場のアコースティクの良さ、DENONの録音スタッフのセンスの良さが相まって、ひじょうに雰囲気のある心地よいトーンに仕上げられている。さらに深々としたコントラバスが入っており安定感もある。
ヴィヴァルディの曲自体は、いつものヴィヴァルディ・スタイルであることに変わりはないが、特にイ短調の曲などは親しみやすく、もっと聴かれても良い曲と思う。

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