メヌエット ハ長調K409(383f)~その2~

先日この曲の初めての練習があり、その時の録音を聴いていてなぜか涙があふれて仕方がなかった・・。
オケが上手いからという訳ではなく、我々のような演奏でもこの曲の素晴らしさ、言い換えれば天才モーツァルトの音楽が聴こえてくることに感動したからなのかも知れない。「ジュピター」のような音楽はもちろん素晴らしいし、天才のなせるワザと思うのだが、私自身、この「メヌエット」やドイツ舞曲のような単純な音楽であればあるほど、モーツァルト以外には決して書けなかったであろう音楽であることを実感する。ちなみに、私にとっての無人島の一枚は、(一枚ではなく8枚組のセットだが)ボスコフスキー=ウィーン・モーツァルト・アンサンブルによる「モーツァルト:舞曲と行進曲全集」で、(究極の選択として)このセットさえあれば他の曲はなくても良いとも思っている。

さて、せっかくなので、この曲の聴き比べをしようとCDを探すが下記の4点しか見当たらなかった。
●ボスコフスキー=ウィーン・モーツァルト合奏団(DECCA/1966) 5:37
小編成で中庸のテンポ、典雅でこの上なく美しい。トリオのオーボエは典型的な一時代前のウィンナ・オーボエの音色。バックのホルンも他では絶対に聴けない深い響き。コントラバスは一人で弾いている。トリオの終わり次第にリタルダンドしてダカーポするやり方は極めてエレガント。
●ベーム=ベルリン・フィル(DG/1966) 6:09
モーツァルト交響曲全集の34番のシンフォニーの第三楽章として収録されている。ゆったりしたテンポである意味で力強く、オケの音色は暗く深い。トリオの木管はとりわけ美しく、オーボエはおそらくシュタインスだろう。ため息の出るほど美しいし、それに答えるフルートも素晴らしい。
●ラインスドルフ=ロンドン交響楽団(SONY/1975) 6:23
悠揚たるテンポで、個人的にはひじょうに好み。この曲はこのくらいのテンポで演奏されてこそその良さがさらに出てくるように思う。味付けも濃いがしつこくはならないので心地よく聴ける。
●スダーン=モーツァルテウムO(OEHMS/2002) 6:08
早めのテンポでサラリとした表情。あまり粘ることなくすっきりと演奏している。トリオのオーボエとフルートもあまり歌い込んではいないが好感は持てる。トリオからダカーポする直前の全休止は効果的。

以上の他にこの曲の録音はマリナーのもの(PHILIPS)があるようだが私は持っていない。それに加えてレヴァイン=ウィーン・フィルのものもあるらしい。1990年12月(モーツァルト交響曲全集と同時期)にDGに録音されたらしいが、私の知る限りなぜか公式にリリースされていない。DGの倉庫に眠っているとしたら一刻も早く発売して欲しいと切に思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 「ジュピター」終了

    Excerpt: 11月最後の演奏会を終了した。 今回も1200人を超える多くの方々にご来場いただいた。この場をお借りしてあらためて感謝の意を表したいと思う。ありがとうございました。 ベートーヴェン第一、合唱との協.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2008-11-23 23:44