浜口陽三 「赤いパイプ」

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箱崎のI社までに行ったので、帰りにミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに寄った。現在開催されているのは、「Composition」と題された展覧会。浜口独特の構図:Compositionを持つ作品が約50点、南桂子の作品も10点余り展示されている。
さくらんぼ、くるみ、ぶどう、てんとう虫などを素材としたカラーメゾチントによる作品、いつもながらその色彩、構図の美しさに感嘆すると共に、独特の質感に魅了される。
http://zauberfloete.at.webry.info/200709/article_5.html
さらに、今回初めて観たのはカラーリトグラフによる作品群。「赤いパイプ」、「びんとさくらんぼ」、「8つのくるみ」、「てんとう虫」など、メゾチントのような翳りと深みはないが、その鮮やかな色彩は素晴らしいものだった。メゾチント作品が「陰」であるとすればこちらは「陽」。コントラストがはっきりした分、与えるインパクトも強くなるような印象。ただ、この「赤いパイプ」だけはちょっと独自の世界を持っており何とも言えない不思議な魅力を醸し出していた・・。
あと、今回の特徴は、カラーメゾチントの「刷り」をシミュレーションできる、黄、赤、青、黒のスライドを実際に重ね合わせて作品を再現できるというコーナー。重ね合わせた時の状態を予測しつつ、色ではなく版の彫りによってその陰翳をつけるという、この技法の奥深さを垣間見ることができた。やはりあれだけの作品はそう簡単に創りだせるものではないということを実感する。

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