「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」

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サントリー美術館は2回目なので大江戸線の駅を降りてからも迷わず着けるハズだったが、ガレリアまではすぐたどり着いたものの、エレベーターの乗り場がわからず結局エスカレータで3階まで上がることとなった。
金曜の夕方にしては比較的空いておりゆっくり観ることができる。先日の新日曜美術館で得た情報も鑑賞の助けとなった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200802/article_1.html
入ってすぐに展示されていたのは「黒いボアの女」。油彩ではあるが比較的塗りは薄く、タッチも軽い。それでいてこの独特な視線、表情のインパクトの強さは尋常ではない・・。すぐ右手には有名な「ムーラン・ルージュ」。そのあまりの大きさに驚く。そして、「ディヴァン・ジャポネ」、「エグランティーヌ嬢一座」など馴染みは深いが私にとって初めて実物を観る作品が続く。
ロートレックの油彩、ポスター、版画(主にリトグラフ)、デッサン、挿絵などに加え、同時代のスタンラン、メルヴァルらの作品、さらには歌麿、春草などの浮世絵まで、内容的にはかなり充実していた。
ロートレックの生まれは1864年、音楽家でいうと、リヒャルト・シュトラウスと同年、前後1~2年ではドビュッシー、マスカーニ、シベリウス、サティなどが生まれている。が、私にとって、その絵が多くジャケットに使われていたせいもあるが、ロートレックと言うとどうしてもオッフェンバックとのつながりが深い・・。ポスターやデッサンの、あの粋で洒脱な雰囲気はやはりオッフェンバックの音楽に通じるものがあるとあらためて思う。
そして総合的に今回特に感じたことは、ロートレックが描いた歌手、踊り子、サロンなどのデッサン・風俗画は、絵画というよりむしろ写真芸術に近いのではないかということ、また、ロートレックは、画家というよりは(グラフィック)デザイナーであり、ポスター、プログラム、装丁、挿絵、ファッション、舞台装飾などの分野でユニークで優れた作品を多く遺し、その意味ではるかに時代を先取りしていたということである。

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