New Year's Eve Concert Berlin 1985

TOKYO MXで12/31からカラヤン生誕100周年ニューイヤーコンサート集が放映されている。
今回は私も持っていない1985年12月31日のコンサート。曲目は下記の通り。
○ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
○レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」間奏曲
○プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」間奏曲
○リスト:ハンガリー狂詩曲第5番 ホ短調 S.359-5
○ラヴェル:ボレロ
初めて観る映像で、この年末年始のBPOやWPhのコンサートとは比較にならないほど興奮した。カラヤンはやや足をひきずり気味だが結構元気で覇気もある。カラヤンだけでなく、ベルリン・フィルにとっても一時代が終わる直前の映像。
弦楽器最前列はステージに向かって左から、シュヴァルベ(コンマス)/安永、ヴェストファル/マース(確認できなかったがおそらく)、クリスト/レーザ、ボルヴィツキ/ファウスト、バスは向かって右からヴィット、ツェペリッツ、管はブラウ、コッホ、ライスター、シュヴァイゲルト、ハウプトマン、クレッツァー、ティンパニはフォーグラー。
ウェーバーは、1975年の映像に比べ解像度が高いのはもちろん、演奏もフォーグラーを筆頭にドラマティクで素晴らしい。レオンカヴァルロ、プッチーニはカラヤン得意のレパートリーなだけに堂に入ったというか、歌うところは徹底的に歌う会心の仕上がり・・。リストのハンガリー狂詩曲は先日発売されたTHE LEGENDにも収められていた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200711/article_8.html
カラヤンはこの曲を一回しか録音していないが、指揮ぶりを観ていてカラヤンがこの曲に並々ならぬ愛着を持っていることがわかる。音だけ聴いたのでは分からない映像の力を実感した。
それにしてもカラヤンの右手、客席側にチェロが座る配置で、最前列向かって右にファウスト、左手にボルヴィツキが座っていたが、ソロを弾くのはボルヴィツキで、BPOの場合、チェロが外側(客席側)にいようと内側にいようと、向かって左がトップ奏者の席であることがわかる。
2プルト以降は、バウマン/トイチュ、シュタイナー/マヨウスキと懐かしい顔が並ぶ。バスもヴィット、ツェペリッツらを始めとして、皆凄い弾き方をしている。あの低弦に支えられたベルリン・フィルだったとあらためて思う。
さて、このコンサートの最大の見どころは「ボレロ」。
カラヤンは目をしっかりと見開き、指揮棒を持たず両手を巧みに使った指揮。スネアはフレディ・ミュラー。
冒頭のフルートはブラウ、低音域の鳴りの良さ、やはり上手い。クラはライスター、もちろん無難な演奏。続くファゴット・ソロは入団間もないシュヴァイゲルト、楽器も現在とは異なり別人の様な風貌だがこの時彼は23歳、ピースク、ブラウンらが隣に控え、ライスター、コッホらの前で、カラヤンの指揮でこの曲のソロを吹くというのは想像を絶するプレッシャーだったと思われるが、音色はやや細いものの見事に演奏していた。
Esクラはザイファース、続くオーボエ・ダモーレのソロは故ブルクハルト・ローデ。やや不調ではあったが亡くなる直前の貴重な映像だった。
ソプラノ・サックスのソロは伝説の名人ダニエル・デュファイエ。
ホルン・ソロはハウプトマン、ピッコロはデュンシェーデ、もう一人のピッコロがデムラーに見えたのは目の錯覚だろうか。
そして、トロンボーン・ソロは若きゲスリング。余裕は感じられなかったが無難に終わりホッとする。その後はもう盛り上がる一方。とはいえカラヤンはますます冷静な指揮ぶり、最後の転調からエンディングもルバートをかけることなく見事な指揮を見せてくれた。指揮、演奏とも最近の演奏とは格が違うということを実感する。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック