マティアス・リュッタース

2006/10/21の私のブログを見た方から、ベーム=ベルリン・フィルのブラームス:交響曲第1番のフルート奏者を教えていただいた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200610/article_20.html
リュッタース自身が語っていたという、その方の知人経由の話とのことだが、大変貴重な情報をいただき感謝したい。やはりツェラーではなかったということで個人的には大いに納得した。
マティアス・リュッタースについては、私自身、1964/8録音のカラヤン=ベルリン・フィルによるブランデンブルク協奏曲第4番のソリストとして、ツェラーと並んでクレジットされていたというくらいの知識しかなく、また、このブランデンブルク協奏曲集のソリストには、ホルンのアラン・シヴィル&シャーリー・ホプキンスを始め、トランペットのシェーバウム
http://www.josef-bayer.de/scherbe/his-career/index.htm
など当時のベルリン・フィル団員以外の奏者が起用されていたこともあり、リュッタースもその一人と思っていた。
が、あらためてリュッタースの経歴を調べてみたところ、その数年前までベルリン・フィルに在籍していたことが分かる(経歴は以下の通り)。
・1951年よりデトモルト国立音楽大学にて、クルト・レーデル、ハンス・ペーター・シュミッツの両氏に師事。
・1953年4月 ダルムシュタットの現代音楽コンクールにてクラーニッヒシュタイナー賞受賞。
・1953年9月 ミュンヘンコンクール入賞。
・1955年 コンツェルトエクザーメン(演奏家国家試験)を最高成績にて卒業。
・1958年から3年間 カラヤンが常任指揮者のベルリン・フィルに在籍。
・その後ケルン放送交響楽団の首席として11年間活躍。
・1960年 エッセン国立音楽大学開校と同時に教鞭をとり始め、教授として多くの優秀な生徒を育てる。また、ソリスト・室内楽奏者としても多くのコンサート、ラジオ、レコーディングをヨーロッパ、南アフリカなど世界各地で行う。同時に、諸外国のマスタークラスの講師や数多くの国際コンクールの審査委員を務める。
・1985年 リュッタースが参加したヘルムート・オッケンフェルス:「木管五重奏のための9つのミニュアチュア」が独Largoレーベルからリリース。
ということで、ベーム=ベルリン・フィルのブラームス:交響曲第1番が録音された1959年10月と、リュッタースがベルリン・フィルに在籍した期間(1958~1961)とは完全に一致する。
1960年代のケルン放送響の録音はほとんど残されていないので、リュッタースのその後の録音を聴くことはできないが、ベーム盤での演奏は大変見事なものだった。ベルリン・フィルの歴史にその名前をとどめるべき名奏者と思う。

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  • ブラームス:交響曲第1番/ベーム=ベルリン・フィル

    Excerpt: 私がこれまで持っていたのは、DGの20世紀の巨匠シリーズ:カール・ベームの芸術というシリーズの一枚で、2006年に発売されたもの。OIBPのリマスタリングによる1200円の廉価盤だった(UCCG-.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2011-08-27 12:31