新世界交響曲

かなりポピュラーな曲であるにもかかわらず、私が持っているディスクは下記の4枚のみ。
○ケルテス=ウィーン・フィル(1961/DECCA)
○クーベリック=ベルリン・フィル(1972/DG)
○カラヤン=ウィーン・フィル(1985/DG)
○アバド=ベルリン・フィル(1997/DG)
LP時代、最初に買った演奏はアンチェル=チェコ・フィルのものだったが、次に買ったケルテスの演奏・録音があまりに素晴らしく、インパクトが強かったので、その後ずっと他の演奏を聴く気にはならなかった。次に買ったのはCD時代、カラヤン=ウィーン・フィルで、それなりに優れた演奏ではあったものの、その後、結局このディスクはフィルアップされた「モルダウ」ばかり聴くこととなってしまった(この「モルダウ」は超素晴らしい)。その後、ゴールウェイが吹いていることが分かって購入したクーべリック盤と、ドミニクが吹くコーラングレだけを聴きたくて買ったアバド盤で打ち止めとなっている。
ということで、滅多に聴くこともスコアも見ることもなくなった「新世界」だったが、今回、嶋氏の文章を読んで思わずスコアを見直し、曲を聴き返してしまった。
「ステレオサウンド」誌に連載中の、音楽評論家の嶋護氏が執筆するオーディオファイルのための管弦楽入門、今回(2007/WINTER)はドヴォルザークの「新世界交響曲」。
http://zauberfloete.at.webry.info/200703/article_14.html
第二楽章を中心とした記述に思わず惹き付けられた。この楽章における極端に出番の少ないテューバの使い方については、佐伯茂樹氏も「名曲の『常識』「『非常識』オーケストラの中の管楽器考現学」(音楽之友社)の中で採り上げていたが、この話に加え、ドヴォルザークが書き忘れたとされる弦楽器群の弱音器を外す箇所(ここではオーボエによるCis-Durのスタッカート/六連符のテーマが出るあたりと推定している)、コーラングレの主題が再現された後の弦楽器群の奏者数(4→2→solo)指定についてなど、さらに終楽章でのティンパニ奏者によるシンバル担当の指定などはどれも興味深い指摘だった。
なお、今回の分析対象に採り上げられたディスクは、
○ケルテス=ロンドン響(1966/DECCA)
○アーノンクール=ロイヤル・コンセルトヘボウO(1999/Warner)
○フィッシャー=ブダペスト祝祭O(2000/PHILIPS)
どれもなかなか面白そうな演奏のようだが、中でも1966年録音のケルテス盤は、ベルリン・フィル入団前の若きゴールウェイ(当時はロンドン響に在籍)が吹いていることでも有名で、ちょっと聴いてみたい気もする。

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この記事へのコメント

2007年12月31日 15:07
一年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
2007年12月31日 18:54
HIDAMARIさま
いつもご訪問ありがとうございます。私も「ひだまりのお話」、読ませていただいています。

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