「ベルリン・フィルと子どもたち」

少し前に話題になった映画がBSで放送されていたので(リアルタイムで)鑑賞した。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者そして芸術監督に就任したサイモン・ラトルが新たな活動として「教育プロジェクト」を発足し、その一環で子供たちが音楽に合わせてバレエを踊る「ダンスプロジェクト」を始動させる。
出身国や文化の異なる250名の子供たちが6週間に及ぶ猛練習を経て、ベルリン・アリーナの大舞台に挑む。それまでクラシックに全く縁がなく練習にも身が入らなかった子どもたちが、振付師ロイストン・マルドゥームの熱い指導のもと、「春の祭典」の強烈なリズムと一体になり、舞台の上で今まで探せなかった「自分」を見つけて行く、というドキュメンタリー映画。
とはいえ、私の興味の中心はラトルの指揮とベルリン・フィルの演奏風景。その意味では少なからず不満が残ったが、映像作品としては一般的には高い評価を得ているようだ。
シュヴァイゲルトの冒頭ソロはたっぷりとしたテンポで素晴らしく歌う。ハイDの音がわずかにかすれていたものの見事な演奏だった。ドミニクの美しいイングリッシュ・ホルン、ザイファルトの目の覚めるようなEsクラ、ゼーガースのティンパニに代表される圧倒的な打楽器群などなど・・。が、ラトルの指揮もさすがと思わせるものであらためて感心した。テンポ、リズム、ダイナミクス、音楽的な表情づけなどを完全に凝縮、コントロールし、その表情と体、腕、手の動きで見事に表現していく。
また、インタビューでラトルが語っていた、「音楽は贅沢なものではなく、なくてはならないもの。誰にでも音楽は必要であり、自分を高めるられる。音楽は人と人を結び付けることができると思う。」という言葉には大いに共感した。まったくその通りだと思う。

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  • 帝国オーケストラ The "Reichsorchester"

    Excerpt: これまでBSで放送されたり、DVDも発売されてはいたが、「ディレクターズカット版」というのを劇場で観た。 原語の副題はThe Berlin Philharmonic and the Third Re.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2008-11-28 22:27