ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲

最近、若い女性がジャケットに用いられているカラフルな「ヴィヴァルディ・エディション」というのを時おり見かけていたが、先日「ファゴット、オーボエ協奏曲Vol.1」というディスクを見つけた。イ短調RV498や変ロ長調RV501「夜」などのコンチェルトが収録されているのだが、ファゴットをセルジオ・アッツォリーニが吹いているとなると買わない訳にはいかない。
他の曲は、オーボエ協奏曲ハ長調 RV451、イ短調RV461、オーボエとファゴットのための協奏曲 ト長調RV545など、オーボエはハンス・ペーター・ヴェスターマン、ジュルジョ・ファーヴァ指揮ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカの演奏(OPUS111/2003)。この楽団は、各パート一人ずつに加えてリュートというシンプルな編成で、音色・音楽づくりも明るい。
アッツォリーニは予想に反して古楽器(Peter de Koninghとアッツォリーニによる18世紀始めの楽器に基づいて復元されたというA=440、4キーのファゴット)を用いている。が、その恐るべきダイナミクス、完璧な音程、優れたテクニック、音楽的な歌い方により、ヴィヴァルディの音楽の魅力を見事に再現している。このシンプルな楽器をここまで自在に操れる人は他にいないだろう。
個人的に気になったのはやはりその音色。アッツォリーニはもともと(モダン楽器を吹いても)音色の明るい人だったのでそれなりの覚悟はしていたが、この楽器ではさらにそれがエスカレートしており、私の理想としている音色からはさらにかけ離れたところにいると言わざるをえなかった。
聴き終わって、思わず、トマス=ソスノフスキ(ファゴット)&カメラータ・ベルンによるイ短調のコンチェルト(Novalis/1987)のディスクを取り出した。この人、ギュンター・ピースクと並び私が理想とする音色を持っているファゴット奏者で、この演奏もとにかく素晴らしく美しい。

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