サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番~その4~

ギル・シャハムが弾くこの曲のディスクを入手した。オケはシノーポリ=ニューヨーク・フィル(DG/1989)。存在は知っていたが廃盤になっており、入手不可能とあきらめていたのだが、偶然秋葉原の某店の国内盤売り場、それもパガニーニの協奏曲のコーナーで発見し、即購入した。
ギル・シャハムは私が最も好んでいるというか、最も聴く機会の多いヴァイオリニスト。確実なテクニックに加え、その美音と素晴らしい音楽性は若手ヴァイオリニストの中では群を抜いている。シベリウス&チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(シノーポリ=フィルハーモニアO)、オルフェウス室内管弦楽団との「四季」なども秀演だったが、イェラン・セルシェル(ギター)と組んだ、「パガニーニ・フォー・トゥー」、「シューベルト・フォー・トゥー」の2枚はとにかく絶品で、私の永遠の愛聴盤となっている。これ以上は考えられないほどのヴァイオリンの美しい音色が聴ける。
さて、このサン=サーンス、期待に違わぬ、とびきり美しい音色と確実なテクニックで素晴らしい演奏を聴かせる(テクニックという意味ではパガニーニの協奏曲が凄い)。シノーポリ=ニューヨーク・フィルもソリストに寄り添った素晴らしい演奏。特徴的だったのは終楽章、アレグロ・ノン・トロッポの主題の歌い方。十六分音符と四分音符に続く付点八分休符を思い切り長く取り、続く2小節後の三連符に挟まれた四分音符(D・H)をテヌート気味に弾く(ただし、再現部ではこの2つの音符にはスタッカートがつけられている)。
細かい点は別にして、ひじょうによく歌い、美しく、格調高い演奏であることは間違いなく、この曲の模範的(?)な演奏の一つと言える。この曲のディスクも、買うのはおそらくこれで最後になるだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • シューベルト:舞曲集

    Excerpt: アンサンブル・ウィーンの久々の新譜(VMS)、2003年5月、ウィーンでの録音。 http://zauberfloete.at.webry.info/200606/article_25.html .. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2007-10-30 21:24