モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

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         <大きな帽子を被ったジャンヌ・エピュテルヌ>1918年

終了直前のモディリアーニ展をやっと観た(渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム)。
今回は「運命のアーティスト・カップル」というサブタイトルの通り、その妻、ジャンヌ・エピュテルヌに焦点が当てられ、画家としてのエピュテルヌを再発見することとなった。
モディリアーニの絵のモデルとして知られ、36歳で夭折した夫の後を追って22歳で自殺したエピュテルヌの生涯は多くの悲劇性を持って語られてきたが、今回、その遺族によって初めて公開されたという作品、資料などにより、今まで知られていなかったジャンヌの側面が明らかになった。
まず、そのポートレート。とても16歳とは思えない、強い意志を感じさせる聡明で理知的な表情は大変魅力的なもの・・。そして、初めて観る彼女のデッサンや油絵。
アール・デコを先取りしたようなスタイルの油絵、パリの屋根を描いた渋い色彩などが私の好みだったが、死の直前に描かれたデッサン「眠るモディリアーニ」、「病床のモディリアーニ」、水彩による「モディリアーニとジャンヌ・エピュテルヌ、ニースにて」、「死」などの作品は特に印象深いものだった。
モディリアーニ自身の作品も、初めて観るデッサン、風景画、通常とは異なった角度からの人物画など、優れた作品が多かった。モディリアーニとジャンヌは、芸術面でお互いに影響を与え合ったであろうことは疑いなく、ロダンとクローデル、ショパンとサンドのように芸術家の才能と愛憎が激しくぶつかり合うことがあったのかも知れないとも思えてくる。とはいえ、残された作品を観ていると、その中にふたりの愛の結末が込められているようで何とも切なかった。

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