ホリー・コール:「シャレード」

ホリー・コールによる3年ぶりの新譜(EMI)。
私はペギー・リー、ヘレン・メリルといったシンガーを好んで聴くが、最近の歌手の中ではホリー・コールを最も気に入っている。表現力、音楽性の豊かさ、その醸し出す陰影のある雰囲気は他の歌手にないものを持っていると思う。
さて、これまではピアノとベースをバックに歌うことが多かった彼女だが、今回のアルバムは初めてビッグ・バンド(と言って良いのか)をバックに、映画音楽などスタンダードナンバーを主に歌っている。
アップテンポの「シャレード」、叙情的な「シェルブールの雨傘」、ピアノ・ベース・ギターをバックに囁くように歌われるジョビンの名作「三月の水」、しっとりと歌いこんだ「 リーチング・フォー・ザ・ムーン」などどれも素晴らしいが、やはり圧巻は一曲目の<THE HOUSE IS HAUNTED BY THE ECHO OF YOUR LAST GOODBYE>で、シャドウが深く、スモーキーで伸びのある艶やかな声、そして音楽は一度聴いたら忘れられない。
なお、ここでの編成は、ヴォーカル、ピアノ、ギター、ベース、ドラムス、アルト/テナー/バス(!)各サックス、それにトロンボーンとホルンという独特なもの。間奏で聴かせるサックスも秀逸。バス・サックスの威力も凄いもので、この楽器の音は私も初めて聴いた。
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バス・サックスというのはB管で、テナー・サックスの一オクターヴ下の音域をカバーする。したがって最低音は実音Asということになり、この音が出せるのはコントラバスやコントラファゴットしかない。恐るべき楽器である・・。

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