モーツァルト:フルート協奏曲第2番K314

モーツァルトの協奏曲の中でも名曲中の名曲で、最も有名な曲の一つ。私も大好きで高校生の頃から知っているが、不思議とコンサートで聴いた記憶は1~2回しかない・・。
初めて買ったレコードはゴールウェイが吹いたバウムガルトナー=ルツェルン祝祭O(Eurodisk/1974)盤だった(ちなみにこの演奏はCDに買い換えていない)。オーボエ協奏曲の改作とされるこの曲は、フルート協奏曲集で一枚ものになることはあるが、「モーツァルト:管楽器のための協奏曲集」などの組み物からは外されることが多い。カラヤンやベームなどもオーボエ協奏曲や第一番の協奏曲は録音しているが、この曲の録音は残していない。
とはいえ、有名なフルート奏者はほとんどといっても良いほどこの曲を第一番とセットで録音しており、これまで数多くのディスクがリリースされてきた。
今週予定されている演奏会でこの曲が演奏される(私は参加しないが)。練習を聴いていたらあらためて聴いてみたくなり、家にあるCDを取り出した(指揮者表記がないものはソリストによる指揮)。
○ランパル/グシュルバウアー=ウィーン交響楽団(ERATO/1966)
 輝きがあり華麗、濃厚というよりは艶やか、中音域も美しい
●グラーフ/ローザンヌ室内O(Claves/1969)
 ゆっくり目のテンポ、ていねいな吹きぶり
●ゴールウェイ/プリエール=ニューアイルランド室内O(RCA/1973)
 とにかく輝かしく美しい音色、素晴らしく伸びやかな音楽づくり
●ツェラー/クレー=イギリス室内O(DG/1974)
 あたたかみのある木の音色、中音域が特に美しく、テクニック、音楽性も素晴らしい
○ニコレ/ジンマン=ロイヤル・コンセルトヘボウO(PHILIPS/1978)
 端正で地味な笛、渋いといえば渋いが平凡といえば平凡
○アドリアン/シュタットルマイヤー=ミュンヘン室内O(DENON/1979)
 クリアで美しい音色、楷書的な音楽作り
○ゴールウェイ/ムーティ=フィルハーモニアO(ANF/1980)
 華麗で流麗、とびきり美しい音色だが録音やや不満
○ゴールウェイ/ヨーロッパ室内O(RCA/1984)
 さらに妖艶さが加わった音色、ゴールウェイ節も色濃い
○グラーフ/レッパード=イギリス室内O(Claves/1984)
 テンポは普通に戻るが、やはり落ち着いた普遍的な名演
○ヴァイスベルク/ジークハルト=カペライストロポリターナ(GOLD FIDELITY/1987)
 地味だがあたたかい音色、いたって素朴なフエ
○タスト/ヘンヒェン=カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内O(DEUTSCHE SCHALLPLATTEN/1987)
 柔らかくあたたかい音色、特徴のあるアーティキュレーションで古楽的奏法、ファゴット入り
○マリオン/カントロフ=オーケストラ・ドゥ・オーベルニュ(fnac MUSIC/1991)
 サッパリ系でテンポも速め、ムラのない美しい音色
○ゴールウェイ/マリナー=アカデミー室内O(RCA/1995)
 一層洗練されるが妖艶さはやや減少、それでも熟成した香り
○クレメール/コヴァチッチ=ウィーン室内O(WIEN/1995)
 ニコレ&ツェラーの弟子、端正で流麗なフエ、きっちりした音楽作り
●パユ/アバド=ベルリン・フィル(EMI/1996)
 艶やかでよく歌う、クリアで音楽的、全音域でよく鳴るという印象
○ガロワ/アンドレッソン=スウェーデン室内O(NAXOS/2002)
 異色の演奏、ユニークさでは類をみない、ファゴット入り
○ベザリー/カンガス=オストロボスニアン室内O(BIS/2005)
 古楽器的奏法、ノンヴィブラート、前衛的なカデンツァ、ファゴット入りオケ

以上、第一番でのグラフェナウアー&ヴァント、ブラウ&カラヤン、トリップ&ベームのような「決定盤」は見当たらないが、ツェラー、ゴールウェイ、パユ、グラーフなどを特に好ましく聴いた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200603/article_13.html

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