ハイドン:交響曲第85番変ロ長調「王妃」~その2~

この曲のCDを探し始めた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200610/article_19.html
前回も書いた通り、全集はドラティとフィッシャー、古楽器ではアーノンクール、コープマン、ヴァイル、ブリュッヘン、コレギウム・アウレウムなどがあるようだが、私は古楽器系はあまり興味がない。モダン・オケでは、古くはアンセルメ=スイス・ロマンド、最近ではロペス・コボス=ローザンヌ室内Oなどというのもあるようだが廃盤の模様。ということでインターネットも限界があり、あとは店頭で探すこととした。
私が既に持っている演奏は下記の通り。
●カラヤン=ベルリン・フィル(1980/DG)パリセット2枚組
●ザンデルリンク=ベルリンSO(1971/RCA)パリセット2枚組
●ヴェーグ=カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク(1992/ORFEO)
で、今回入手したのは下記のCD。
●マリナー=アカデミー室内O(1976/PHILIPS)eloquenceシリーズ
●ヒュー・ウォルフ=セント・ポール室内O(1991/TELDEC)
加えて、コープマン盤も買う決心はつかなかったので図書館で借りてきた。
さて演奏だが、マリナー盤は良くも悪くもマリナーらしく優等生的(というか標準的)。オケも小編成、ハイドン的といえばハイドン的だが、個人的にはおとなしすぎて、ちょっと面白みに欠けるという印象。
ウォルフ盤は、通奏低音にチェンバロをさりげなく入れており、時おり楽譜にはない伴奏を聴かせるのだが、これがまたセンスが良い。テンポも楽譜に忠実で、特に第二楽章のアラ・ブレーヴェ、アレグレットの指定を適正に反映している。驚いたのは、後半に現れるフルートのオブリガート。それぞれ第一回目は楽譜通りに演奏するのだが、二回目の繰り返しは奏者のアドリブなのか華麗な装飾で飾り立てられており、これはこれで納得させられるものであった。当時の演奏習慣からしても、即興でこうした装飾を入れることは日常化していたと思われる。ということで、このウォルフ盤、いろいろな意味で参考になった。
最後にコープマン=アムステルダム・バロックO(1992/ERATO)について。第二楽章だけはなかなか好感が持てた。ホルンの強奏やオブリガートフルート(トラヴェルソ?)の美しさ。が、ファゴットの音色だけはどうしても好きになれなかった・・・。

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