関口知宏「音と心のメープル街道」

10月9日午前中にNHKBSで放送された番組で、今回は鉄道の旅ではなく、関口知宏とNHK伝統和楽団の5人がカナダを訪ねる旅の記録である。
楽員は若い女性5名で、編成は琴2、琵琶、三味線、尺八各1、というもの。モントリオール市内でのストリート・ライブを皮切りに、教会での演奏会、ジャズクラブでの飛び入り演奏、そして、川のせせらぎの聞こえる森の中での演奏、と続く。
メンフレマゴック湖で関口が作曲した曲にメンバーが詩をつける。それをフランス語に訳してもらってその曲を持って、最終目的地ケベック市での博覧会に出演する。本番前のストリート・ライブも好評で、当日も多くの聴衆の前での演奏と歌、公演は大成功に終わるというシナリオ。これまでの関口の番組を観ている人にとっては、ある程度予測される結果とはいえ、観ていて十分な満足感があった。
まず、和楽団という編成と、そこで奏でられる音楽自体の新鮮さ。もちろん、「お江戸日本橋」とか「さくらさくら」など日本の曲の演奏もそれなりの良さは感じられるのだが、この編成でカナダ民謡とか、関口の曲を演奏した時の不思議な響き。編曲の良さもあろうが普段西洋音楽の響きに慣れている耳には、これらの和楽器を重ねた時の効果はまた格別なものがあった。
あとは、いつもながら関口のキャラクターの素晴らしさ。和楽団5人のリーダー(?)兼コーディネーター兼コンサートでの司会者という立場で、その場を和ませ、周りとのコミュニケーションを上手くとり、さらに素晴らしい曲も提供する。やはり今回も彼なしにはここまで完成度の高い番組とはならなかったのではないか。外国での音楽を通じた人と人との触れ合い、音楽自体の響きも印象に残ったが、やはり、私も日本人であるということを再認識させられたということが偽らざる感想である。良い番組だった。

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