ペルシャ文明展~煌めく7000年の至宝~

夏はもう終わってしまったのだろうか?日曜のあの暑さが信じられない。今日は10月の気温とのことで肌寒いほどだった。
会社に行く前にちょっと上野に寄って東京都美術館「ペルシャ文明展」を観た。
「ペルシャ」、というと「ペルシャ絨毯」、「ペルシャ猫」という言葉を別にすると、世界史で学習したにもかかわらず、ゾロアスター教、アケメネス朝、アレクサンダー大王による征服、ササン朝、くらいしか思い出せない。ペルシャ=現在のイラン、とはいっても島国の日本とは違い、隣国はもちろん、ギリシャ、ローマ、エジプトなどいろいろな国(政治・経済・文化・・)が複雑に絡み合った結果としての歴史であるということを認識しなければならないのだろう。
この展覧会では、チラシにも出ていた「有翼ライオンの黄金のリュトン(角杯)」が人気No.1だったのだろうが、予想外に素晴らしかったのが、帝国文明に至るペルシャの先史時代から都市文明まで(約7000年前)に作られたユニークな造形美の世界。色鮮やかな彩文土器や、動物の姿をしたリュトン、動物の頭部などを巧みに取り込んだ壷、土器など。ヘンリー・ムーアを思わせる土器の造形、そして文様はクレーを連想させたり、さらにはルオー、モディリアーニ、ピカソなどに通じる顔の表情や身体の表現の仕方などが随所にみられ、大変興味深かった。
さらに、アケメネス朝ペルシャを中心とする金製品の数々、黄金のリュトン、杯、剣など華麗な装飾があしらわれた品々・・、これらもひじょうに素晴らしかったことは言うまでもない。
あと、私は初めて見たのだが「転がす」印章。捺す印章もあったが、それとは別ものでワインのコルクのようなものを削り粘土板の上を転がすことによって、そこにメッセージや絵が浮かび上がるというもの。単純な構造ながら刻印される図柄の精巧さに感心した。

                 
画像

                  有翼ライオンの黄金のリュトン 
                  アケメネス朝(前550~前330年)

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    Excerpt:  上野・東京都美術館で開催されているペルシャ文明展を見てきました。展示されていた宝物のすばらしさは朝日新聞のこちらのサイトで紹介されている通りでしたが、いくつか非常に残念な点があり、後味の悪い見学とな.. Weblog: とんぼ玉情報局 racked: 2006-09-15 21:59