ベルギー王立美術館展

ベルギー美術400年の歴史の展示、ということで久しぶりに西洋美術館に出かけた。
目玉(?)は日本初公開というブリューゲル父の「イカロスの墜落」で、会場の第一番目に展示されていた。絵自体はなかなか優れたものだったが、初めて観る者にとっては「イカロスはどこ?」という感じがしないでもなかった・・。
ブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンスといった典型的なフランドル絵画が前半、緻密で豊麗なこのあたりの作品はどれも安心して鑑賞できる。後半は、私もあまり知らない19世紀の作品が並んでいたが、突然現れたのがアンソール。そういえばアンソールはベルギーの人だったと再認識した。気になったのは、アンソールらしくない「ロシア音楽」という作品。なかなか私好みだった。
あと、特に印象的だったのは、ジャン・デルヴィルという人の「情念の輪」という作品。ベルギー象徴派において耽美的で幻想的、オカルト的な方向性を形成した人らしいが、何ともインパクトのある作品だった。
そして最後を飾ったのがデルヴォーとマグリット。デルヴォーの作品は、「ノクターン」「夜汽車」などが展示されていたが、この人の絵は何度観ても不思議な作品だと思う。夢と現実をつなぐ、などと表現されることもあるが、私自身、デルヴォーの絵を観ていると不思議な浮遊感を感じるとともに、そのストーリーの中に迷い込んでしまった自分自身を客観的に眺めている別の人に成り代わったような奇妙な空想にとらわれる。

画像

           ポール・デルヴォー「夜汽車」1957

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この記事へのコメント

COZY
2006年10月08日 02:17
はじめまして。
ベルギー王立美術館展、僕も行きました。
マグリットを目当てに行ったのですが、ポール・デルヴォーの「夜汽車」もとても気に入りました。

記事をTBさせていただきます。
2006年10月08日 22:25
COZYさま
初めまして。コメントありがとうございました。「玉虫色の生活-美術展・美術館めぐり」これから読ませていただきます。

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  • ベルギー王立美術館展in国立西洋美術館

    Excerpt: 去る9月23日、上野の国立西洋美術館へ「ベルギー王立美術館展」を見に行ってきました。 目当てはルネ・マグリットとピーテル・ブリューゲル(父)。特にマグリットの「光の帝国」が見られるとあれば、行かない.. Weblog: 玉虫色の生活-美術展・美術館めぐり racked: 2006-10-08 02:18
  • ブリューゲル展

    Excerpt: ブリューゲル展を観た(東京都美術館)。 http://www.ntv.co.jp/brueghel/highlight/ http://www.tobikan.jp/media/pdf/h29/2.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2018-03-22 22:00