会心の音

ボスコフスキー合奏団によるシュトラウス、モーツァルトなどのCD(Vanguard)を聴いていたら、ウィーン・モーツァルト合奏団(メンバーはほとんど同じ)によるモーツァルトが聴きたくなり、久しぶりに取り出した。もともと3枚組(抜粋)のレコードを持っていたのだが、LP10枚組の全集に買換え(舞曲と行進曲全集)、その後、CD8枚組の全集(DECCA原盤、日本ではLONDON盤)に買換えたもの。PHILIPSのモーツァルト全集にもこの音源が使われていたが、全曲は収録されていなかったと思う。
さて、この全集は何十年間も聴き続けており、どの一枚を取り出しても曲はもちろん、演奏、録音などすべて知り尽くしている。が、昨日の鳴り方は、これまで聴いた中でベスト。それこそ会心の鳴り方だった。これらの曲は60年代半ばの録音が大半で、もう40年くらいが経過しており、決して優れた録音とは言えない。が、昨日の音は、しなやかで伸びやかな弦楽器、深みのある管楽器、そして、奥行きのある広大な空間・・。オーディオ用語で言えば、スピーカーに音が張り付かず、スピーカーから音が解き放たれたかのような深々とした空気感が感じられた(スピーカーの後の壁が崩れ落ちたという表現を使う人もいる)。
同じソフトでも鳴り方(音)が違う、というのはなかなか信じてもらえないかも知れないが、私の耳のせいではなく、事実なのだから仕方がない・・・。
聴いていてこれは素晴らしい、と思ったことは昨日を含めて、これまでにそう何回もない。LP時代に数回、CD時代になってからも数回程度。その要因は何だろうと毎回考えるのだが、思いつくのは以下の通り。
 ①周辺の静けさ/騒音(夜はだいたい静かなので一定だが)
 ②天気・気象状況(風雨が強い場合は論外)
 ③室内温度、湿度、気圧
 ④各機器の電源ON後の経過(ウォーミングアップ)時間
 ⑤スピーカーのコーン紙の乾燥状況(前日までの天気/湿度)
 ⑥他の電化製品(特にパソコンなど)の併用状況
 ⑦電源のクリーンさ(これは数値的に測定できないが)、など。
また、ある人から、その違いというのは、その日の(私の)気分や健康状態に依るのではという指摘を受けたことがある。が、私も一応耳には自信がある方なので、敢えて言わせてもらえば、メンタルな要因で聴こえ方が違うことはないと思う(もちろん具合が悪い時はダメだが)。
それでは一体何なのか。試しに、今日同じ曲を聴いてみた。
確かにそれなりに美しいが、やはりこの前の時のような突き抜けた美しさはない・・。
酔っているせいではない。この間も酔っていた。
まったく不思議なことだが、また、あのような音が聴けるのはいつになるのだろうか。

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  • 音と音楽

    Excerpt: 久しぶりに一日(といっても5~6時間)、音楽を聴いた。 楽器がなくては音楽ができないように、オーディオ装置がないと音楽を再生することはできない。その意味で、オーディオ装置は(聴き手の場合の)私にとっ.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2007-02-18 23:05