百惠さん

今日、1月17日は百惠さんの誕生日。
彼女が引退したのは、1980年10月だったから、もう25年以上が経つ。
やはり、同時代に生きた、ということが最も大きな要因だとは思うが、私にとって彼女の音楽は、あの頃の私の生活そのものとなっている。
彼女はもちろん、女優としても才能ある女性ではあったが、私自身、歌い手としての彼女の方により魅力を感じている。
デビュー当時の千家・都倉コンビの作品も、一応のものではあるが、やはり、彼女にとって宇崎・阿木コンビの作品がブレイクのきっかけになったことは間違いないと思う。それが「横須賀ストーリー」であると、一般的には思われているが、実はその前のアルバム「17才のテーマ」から数曲の試作が始まっていることはあまり知られていない。その後の彼女の歌づくりはもちろん宇崎・阿木コンビが中心になるのだが、あと忘れてならないのは谷村新司、そしてどうしても忘れてはならないのが萩田光雄である。
萩田光雄といってわかる人はかなりの事情通で、彼はもともと作曲家・編曲家で、「横須賀ストーリー」始め、ほとんどすべての彼女の曲のアレンジを担当している。さらには1975年「シクラメンのかほり」(布施明)で、1976年には「メランコリー」(梓みちよ)で2年連続して日本レコード大賞・編曲賞を受賞し、ほかにも太田裕美、中森明菜などの曲の編曲を手がけている人である。
「横須賀ストーリー」のアレンジを聴くだけで、萩田のセンスの良さが伺われるが、「歌い継がれてゆく歌のように」での絶妙なホルン、「時の扉」の間奏でのサキソフォン、「夜へ・・」でのバンドネオン、そして、ストリングスとコーラスのツボを得た使用など、曲の良さに加え、萩田の素晴らしい編曲があっての彼女の歌であったとつくづく思う。
その意味で彼女は周りに恵まれていた訳だが、もちろん、彼女自身の音楽性、歌唱力、表現力がなければ、これほど心に響く音楽は生まれては来ない。20才前の若い時代にそれがほぼ完成されていたということは奇跡に近いと言って良いだろう。ただ、彼女は音程が完璧な訳ではない。「?」がつく箇所もない訳ではないのだが、それをも忘れさせる感情の表出、そして曲ごと見事に個性を描き分ける表現力・・、それらが統合されて、他の人にはない彼女自身のスタイルになっているのだと思う。長年聴いていても飽きがこないのはそのせいだろう。今日は何を聴いてから寝ようか、やはり「いい日旅立ち」にしようか・・。

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