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zoom RSS 「リンツ」のエディション〜その3 第一楽章のHr・Trp〜

<<   作成日時 : 2013/02/07 22:44   >>

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「リンツ」の版の違いについて、先週の練習中に今まで気付かなかった旧版と新版の相違を発見した。
http://zauberfloete.at.webry.info/201210/article_20.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201212/article_5.html
私自身、ざっと見ただけで、両者を突き合わせて綿密に検討した訳ではなかったので見落としていたのだが、旧版と新版の違いについて詳細に検討されているサイトにおいてもこの点については指摘されていない。
http://www.hi-ho.ne.jp/tadasu/linz.htm
最も大きな相違は、第一楽章、ホルンとトランペットに頻繁に登場する「全音符+(次の小節一拍目の)四分音符あるいは符点四分音符」のパターンにおいて、全音符と次の音符の間に旧版ではタイが付けられているのだが、新版ではタイが付けられていないという点(89〜90、93〜94、111〜112、114〜115、257〜258、260〜261小節)、他にも、全音符から二分音符につながるタイが新版では付けられていない。
このタイの有無については、無い場合(新版)の方が、一拍目が金管楽器によって強調されるという意味で、より効果的と思われる。念のため、カラヤン=ベルリン・フィル、レヴァイン=ウィーン・フィルなどを聴き直してみたが、現代の弦の人数が多い大オーケストラにおいてはそれほどの違いは感じられない。とはいえ、小編成のオケの場合にはかなりの違いが感じられるのではないかと思う。
他にも、念入りに見ていくと少なからず相違は存在するが、終楽章187〜188小節、管楽器のタイの切れ目の有無を除いては大勢に影響があるほどではない。
自筆譜が失われたためか、何種類もの版が存在する「リンツ」ではあるが、先日オケの人から聴いた話だと、私が持っている音楽之友社/ベーレンライター版(1974)と、本物の(?)ベーレンライター版(濃紺の表紙)の間にも違いがあるらしい(具体的な箇所までは未確認)。

それに関連し、私も先日聴き直したベーム=ベルリン・フィル盤で使用されている版について、cherubinoさんのブログに大変興味深い分析がなされている。
http://gospels.cocolog-nifty.com/classic/2013/02/post-78a9.html

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「リンツ」 ベーレンライター版スコア
「リンツ」のベーレンライター版スコアを借りてきた。 http://zauberfloete.at.webry.info/201302/article_6.html これが現在日本国内で入手可能なベーレンライター版スコアだと思うのだが、ベーレンライター社のHPから検索すると、大きさ(225mm×165mm)、ISMNコードはまったく同一(9790006200146)ながら、表紙のデザインが異なっている。 https://www.baerenreiter.com/en/search/... ...続きを見る
Zauberfloete 通信
2013/02/18 22:38

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Zauberfloete さま
当方の記事のご紹介ありがとうございます。
>先日オケの人から聴いた話だと、私が持っている音楽之友社/ベーレンライター版(1974)と、本物の(?)ベーレンライター版(濃紺の表紙)の間にも違いがあるらしい。
実際、オペラなどは新全集版の改訂新版が出ているようです(以下は、アカデミア・ミュージックのサイトより)。

限定特価!改訂新版 モーツァルト:7大オペラ・
小型スコア ボックス・セット
Mozart,W.A.; Die sieben grossen Opern
新モーツァルト全集に基づく7大オペラの小型スコア、ボックス・セットです。「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」以外の5作品は2005年発売の旧セットとは内容が異なり、近年発行の新モーツァルト全集校訂報告書の記述を反映させた改訂版(2011年または2012年)です。

この「リンツ」や、編纂時に自筆譜が参照できなかった「プラハ」などは、改訂新版が出てもおかしくないですし、またそうあらねばならないでしょう。いつもながら貴重な情報ありがとうございます。また調べてみたいと思います。
cherubino
2013/02/09 19:03
Zauberfloete さま
せっかく当方のブログを紹介していただいたのに、またまた訂正がありました。本日、「本物の(?)ベーレンライター版(濃紺の表紙)」を手に入れたところ、これは2003年に出された新モーツァルト全集の校訂報告書の訂正を反映した改訂新版でした。詳しくはまたご報告しますが、第4楽章の58-65小節のファゴット・パートも煙のように消えてなくなってました。第4楽章でドナウエッシンゲン・パート譜に由来を持つ低弦へのファゴット重ねに関する脚注も消えています。パート譜研究が進んだとはいえ、これはもはやシュナップの校訂とはいえないものになっています。つまりベーレンライターからでたこの交響曲の新全集と言える原典版楽譜は、シュナップの1955年版、シュナップの1971年新全集版、2003年の新全集の校訂報告書に基ずく改訂版(スタディー・スコアは2012年版)、と3種類も出されていたことになります。あー、複雑。これでは各種の録音にいくつものバージョンがあるはずですね。
cherubino
2013/02/19 01:57

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