ライナー・クスマウル/バッハ:ソナタとパルティータ集〜その2〜
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作成日時 : 2008/05/10 09:23
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ライナー・クスマウルのヴァイオリンによる、1995年10月22日にベルリン楽器博物館で行われた''Gagliano in Concert''という演奏会のライブ録音。クスマウルはベルリン楽器博物館所蔵の1750年のジェンナーロ・ガリアーノ製作の楽器を弾いている。
http://zauberfloete.at.webry.info/200805/article_1.html
円熟というか貫禄というか、きわめて自然な音楽の流れを持った素晴らしく格調高いバッハが聴ける。奏法は古楽器的でヴィブラートは極力抑えられているが、それでいて音が痩せることはなく、かつそうした奏法を感じさせない。また、ライブ録音であるにもかかわらず、クスマウルの正確無比なテクニックは冴えに冴え、無伴奏パルティータと2曲のソナタの中で、弓が滑ったり、音程にやや不満が残るのはほんの数箇所のみ、ほぼ完璧な演奏と言える。現役のヴァイオリニストでこれだけのバッハが弾ける人は他にいないのではないかとすら思う。
使用している楽器は、18世紀のオリジナルのまま原型を留めている貴重な古楽器ということだが、残念ながら音に艶がなく、響きが持続しないという性能の悪さが感じられる。が、このような不十分な楽器を駆使しながら、これだけの音楽を創り出すところはさすがと言うべきで、コンディションの良い楽器を使用すればさらに優れた演奏になったことは疑いない。ぜひ再録音を期待したいと思う。
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