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zoom RSS 「林住期」

<<   作成日時 : 2007/09/14 21:31   >>

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1970年代終わり頃に「燃える秋」を読んで以来、五木氏のファンになり、その後、氏のほとんどの作品を読んできた。
特に好きな作品は、「青春の門」、「白夜物語(中でも「ヴァイキングの祭り」)」、「朱鷺の墓」、「四季」などだろうか。氏の小説のストーリーに自分の恋愛体験を重ねていた頃の時代が懐かしい。
五木氏の最後の恋愛小説である「四季・亜紀子」が出版されたのは2000年10月。が、それ以前から五木氏のテーマは「大河の一滴」、「蓮如」などに代表される人生論、仏教論が中心となり、私自身、少しずつ五木氏の著作から離れってしまっていた。
今回、久しぶりに五木氏の著作:「林住期」(2007.2/幻冬舎)を手に取った。
古代インドでは、人生を四つの時期に分けて考えた。「学生(がくしょう)期」、「家住(かじゅう)期」、そして、「林住(りんじゅう)期」、「遊行(ゆぎょう)期」。
「林住期」とは、社会人としての務めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい「第三の人生」のこと。自分の人生の黄金期として開花させることを若いうちから計画し、夢み、実現することが大事なのだと説く。
とはいえ、一方で「林住期」の過ごし方としては、地味でつつましい日常の努力の積み重ねが重要であり、そして、大事なことは人は努力しても必ずそれが報われるとは限らない、と覚悟すること。人生は矛盾に満ちており、不条理なことが数多くある。「苦(く)」の中で「歓び」や真の「生き甲斐」を探していくことが「林住期」の意味だという。
現代人の「林住期」は五十歳から始まるという。すでに「林住期」に入っている人間にとって、なるほどと納得させられる話や、何とも元気づけられると言うか、人生に対し前向き(?)な気持ちにさせられる。その意味でそうした世代の人にとって読む価値は十分あるだろう。
頭に入れておくべきは、五木氏が引用していた吉田兼好の言葉:「死は前よりしもきたらず、かねてうしろに迫れり。(死は前方から徐々に近づいてくるのではない、あるとき急に背後からポンと肩を叩かれるものである)」

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